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日々これ勉強(2003年6月の前半)

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6月をきちんと伝える技術と表現(の前半)

(6/1) 昨夜も布団に入るのが遅くなり、寝たのは新聞配達も来ようかという(新聞はとってませんが)夜明け前だったのですが、一週間の疲れがどっときたのか今日も昼過ぎまでぐっすり寝てしまいました。睡眠時間的にはまあ許容範囲ですが、ここ最近の日曜日はだいたいこんな感じですね・・。寝てばっかり。あれこれしようと計画を立てていても、目覚めたときには一日の大半が過ぎているというパターンです。これが「浦島効果」というやつでしょうか(違う)。せめて寝ているときぐらいは良い夢を見たいものですが、タイやヒラメが出てきても嬉しくないなあ・・。

 ところでこの「浦島効果」っていうのは、相対性理論において光速に近いスピードで移動する物体ほど時間の流れが遅くなるという現象を表したもので、例えば、光速に近いスピードの出る宇宙船で宇宙旅行をして帰ってきた人の経験した時間はその間に地球で流れた時間よりも短くて、つまりその人の弟がその人より年上になったりするわけですが、よく考えてみると浦島太郎は玉手箱を開けて結局実年齢に相応しい肉体になってしまったんですから、俗にいう「浦島効果」は消えてしまったということになりますよね。まあ、元の場所に帰ってきたらすごく時間が経っていたということに共通点を見い出して「浦島効果」と呼んでいるのでしょうが、浦島太郎のキモはやっぱり玉手箱を開ける場面でしょう。だからそういう要素を含まない現象に対して「浦島効果」という名称を用いるのはいかがなものか、と思ったりしないでもないわけです。その意味では「浦島効果」とは単なる急速老化現象のこととした方が適当であり(こっちの方がよっぽどSFかも)、相対性理論でいうところの「浦島効果」は「竜宮城効果」もしくは「竜宮効果」と呼んだ方がしっくりくると思うのです。竜宮城に行けば浦島太郎じゃなくても時間はゆっくり進むでしょうからね。つまり現象を引き起こしているのは浦島太郎ではなく竜宮城だということです(あるいはそことの行き帰り)。いや、行ったことないので本当のところは知りませんけど。

 というくだらないことを考えたりはせず、午後4時頃大学へ出てきて、実験の続きと実験器具の洗浄をしていたら午後6時に。それからちびちびと今日も森どりるの問題を考えたりして、コンビニに行って夕食を買ってきました。おろしそばとおにぎり。それをサロンでささっと食べて、レーズンパンが食後のデザートでした。お腹が空いて堪らん!というほどでもなかったのですが、買ったら買っただけ一気に食べてしまいます。貧乏性ゆえか。

 その後の夜は、D1のH君と他講座のT井氏とともに明日からの塩酸蒸留のための装置の組み立てなどをして、深夜に帰宅。すぐに眠りにつきました。明日起きればきっと竜宮効果(気持ちだけ)。


(6/2) 竜宮城で思い出すのは龍宮城之介なんですが、流水大説に毒されているのでしょうか(笑)。そういえば「トップランド」はどうなったんでしょう。まったく続編の音沙汰が聞こえてきません。毎年2冊ずつ出し続けるみたいなこと言ってたのに・・。本当に終わっちゃったのでしょうか。まあ、初めからかなり無理のある企画に思えたので、そうそう続かないだろうとは思ってましたけど、ここまま続編が出ないのだとしたら予想以上に終わるの早過ぎ(笑)。そんなに期待していないながらも、今でも書店を訪れる度にひょっこり新作が出てたりしないかなあとついつい探してしまうのですが、幻●舎の策略にはまっているのかもしれません。とりあえず、清涼院流水さんには「彩紋家事件」を早く書き上げてほすぃ。

 月曜日は午前9時に起床。10時過ぎには大学へ。実験室を覗いてみると、すでに塩酸蒸留の蒸留器のスイッチは入っていました。誰かが入れてくれたのでしょう。なんだかんだで昼になり、昼休み時間に急遽「名古屋大学への道」の地図を作りました。これはもちろん個人の趣味というわけではなくて森ぱふぇ用のものですが、森先生の講演会が近いため、遠方より参加される人のために古い地図をリニューアルしておくことにしたのです。地下鉄工事もほぼ終わり、道路沿いの状況も変わってますからね。イラストレータを使って約1時間、まあまあ見映えの良い地図ができたと思います。以前買った雑誌「Mac Power」を参考にちょちょいのちょいです(雑誌の連載がはじめて役にたった)。とはいえ、昼食も食べずの頑張りでした。力入れる方向が間違っているでしょうか(笑)。いやいや、今はこっち優先でいくショゾンです(キッパリ)。ちなみに、以前の地図を作ってくださったのはKつさんですが、勝手に図を置き換えさせていただいたことをここに報告しておきます(にっこり)。

 午後は実験器具の洗い物をこなしつつ、森どりるの問題にするため森先生の本を読みまくりマンボでした。夜も夕食を食べずに引き続き森どりる制作。今週はずっとこんな調子でしょう。イベントへ向けての高揚感を感じております。


(6/3) 火曜日はコロキウムの日。久々の早起きで午前6時起床。8時過ぎに大学へ。塩酸蒸留のスイッチを入れて、各方面にメールを送信したりして暇つぶし(朝から暇つぶしなんてなんと贅沢なことか)。そして9時半からコロキウムです。本日の発表者はM1のA川君と4年生のT山さん。A川君はさすがに慣れたもの。T山さんはちょっと適当過ぎかも。人のこと言えんけど。

 午後は森どりるの問題のための文章拾いが大詰めに。夜になり問題数がようやく揃ったところで、どりるの前口上も考えました(ある本のパクリですが<オマージュです!)。そうこうしているうちに夜になり、深夜から朝方にかけて一気に本文レイアウトまで作業を進めました。あとは表紙と裏表紙を作るだけ。ぶっ通しでやってて気分がハイになっているのかもしれませんが、こういうミニ冊子を作るのは楽しいですね。(もちろん独りで作ることが必要条件でしょうけど)。力を入れればいくらでも入ってしまうので肉体的にはちょっと大変かも。きっと同人誌とかやってる人たちはこんな感じなんだろうな、とちょっと思いました(おそらくもっとすっごい修羅場をくぐり抜けてらっしゃるのでしょうけど)。

今日はあれや、ちょっと真面目に語ってみようかと思う。
いつも中身無しの会話やからな。っていうか会話すら成り立ってないけどな。で、テーマは何?
ありえなーい。
ふざけるな! 自分で言い出しといてそれか。もうちょい考えてから発言してくれへんか。
アホ、お前こそふざけるな。ありえないって言うとるやろ。ちゃんと聞け。
だから、ありえないじゃ意味解らんやろ? テーマが無いなら無いて言ってくれ。
ちゃうちゃう。そうやのうて、「ありえない」という言葉を最近よく耳にするなっちゅう話やがな。俺が素で言うたら「ありえへん」やろ?
ああそういうこと。せやけどなんかいよいよもって某マメ君みたいな展開やな。
こちらはサメ君です。
馬糞ウニは黙ってろ。
失礼しました。
で、その「ありえない」やけど、「うそっ!?」とか「信じられない」とか「オーマイガッ!」の意味で使われてて、なんや違和感ないか?
まあ「信じられない」に近い言葉ではあるし、別にええんちゃうの?
でもな、傍から聞いてると鳥肌立つんやって。
あんた全身鮫肌やろ。
五月蝿い。話の腰を折るな。ええか、もっと変なのはや、何の驚きも伴わないちょっとした出来事に対しても使われてることや。
例えば?
そやな、例えばコーヒーをこぼした時とか・・
そこでありえないって言うん?
いや、そこでは言わへん。そんときは「うぁっ」て呟く程度やろ。そのあとこぼしたコーヒーを拭いてるところにや・・
ところに?
馬糞ウニが。
ありえなーい。
ほらな、そうやって使うやろ。
っていうか、この場合本当にありえへんやろ。馬糞ウニてそんな。ちょっとした出来事ちゃうし。
まあ今のは冗談としてもや、嬉しいことがあった時でも「ありえない」て言う奴がおるさかいな。
「有り難い」に近いニュアンスかもな。
いや、「有り難い」と「有り得ない」では「ある」と「なし」ぐらいちゃうで。
つまり、困ったことを受け入れられなくて「有り得ない」と現実逃避するんは有り得るけど、嬉しい出来事を無きものにしてしまうような用法はそれこそありえへんやろと?
せやせや、よう解っとるがな。アンコウにしては・・
ありえないですね。
ほっとけ!


(6/4) 水曜日は朝方に一度帰宅して、ご飯を炊いて、ゴミを出して、朝食を食べて、一瞬横になったものの、10時前には再び大学へ。だから眠いのなんのです。南野陽子じゃありません(古いな)。昼間は目が開けていられなくなるし、机に突っ伏して寝てしまったりもしてました。そんな状態だからまともな仕事もできないまま時は過ぎ、あっという間に夕方に。

 理系カフェテリアでの夕食後も眠くて、夜になっても断続的に意識が途切れる瞬間がたびたび訪れました。眠気に逆らおうとするから辛いんですけど、やることはやっておかないといけません。というわけで、無理矢理起きているのですが、たまに気持ち良いくらいふっとなる瞬間があったりするのです。危ないですね。なんか凄い修行してるみたいな感じ。そのうち幻覚を見るかもしれません(笑)。

 眠い眠いと言いながら、結局日付が変わるまで粘っていたのですが、いい加減倒れそうだったのでまもなく帰宅。今日は食事を除けば、「森どりる」の表紙の下描きをしたのとN大祭のスタッフに講演会に関するメールを送ったぐらいしか動きがありませんでしたね。もちろん日記の更新もできていません。


(6/5) 午前中は寝ていたので省略の木曜日。午後から大学へ出てきて、夕方頃生協に行ってコピィ印刷用の色付き紙、つまり色紙を買ってきました。ちょっとぶ厚め。何に使うのかと言えばあれしかありません。「森どりる」です(にっこり)。夜はその森どりるの表紙と裏表紙のロゴやらイラストやらを一気に描き進め、深夜になってから図書室のコピィ機で表紙・裏表紙のページだけこっそり試し刷り。中身のページは研究室にある普通のレーザプリンタで両面印刷しました。コピィ機はモノクロ(というかモノトーン)印刷でしたが、イラストの濃淡を綺麗にするために、元絵のトーマ君には赤色やオレンジ色が塗られていてカラフルです。

 試し刷りを終えて本刷りに入ったところ、ほどなくしてインクで紙が汚れていることが発覚しました。変に擦れている感じです。最初原因が判らず、えらく無駄刷りをしてしまったのですが、原因(紙が厚いので1枚1枚手差ししてやる必要があった)が判ってからは順調に大量印刷に成功(ふははは)。こっそり印刷は誰も居ない深夜に限りますね。しかし、最初に印刷を失敗してしまったので今夜中に全部を印刷することは不可能に(とほ〜)。また紙を補充しなければなりません。余裕を持って仕入れたはずなんですが、ここまで失敗してしまうとは思っていませんでした(苦笑)。明日さっそく買いに行くとしましょう。その印刷が終わったら残すは製本だけですが、そういえば冊子を中綴じにするために専用のステイプラも要るんでした。これも明日買いに行こうっと。と決意を新たにするまでもなくただ思った木曜日の深夜でありました。

 昨夜のうちに送るつもりだったオフ会のご案内メールは、キャンセルがあった人のアドレスチェックなどをしていたためもたついて、日付が変わってからの送信となりました。本番3日前ということでいささか直前風味な気もしますが、まあ、前回のメールでだいたいのことはお知らせしてあるので大丈夫だろうという判断です。二次募集で応募してくださった方たちにとっては最初で最後のご案内メールになるので、ちょっと慌ただしい感じかもしれませんが、そのへんはご了承くださいませ。と今さら(2003年8月現在)書いたところで無意味な発言ですが、リアルタイムで書いていたとしてもどうせオフ会参加者のほとんどの方には見られていないわけだから、伝わらなさでは大差ありませんね(笑)。


(6/6) 本日金曜日も午後起きで、昨日の決意通り大学に来て生協で「森どりる」用の色紙を買っておいてから、夕方頃に中綴じ用ステイプラを手に入れるため地下鉄に乗って名駅東急ハンズへ向かいました。ハンズなら確実に置いてあるだろうという判断です。文房具が売られているフロアへ上がり、そこで通常用と中綴じ用両方に使える安いステイプラを発見し即購入。何故か一緒に地軸を自由に傾けられるタイプの地球儀を衝動買い。こういうのに弱いですね。

 大学に帰ってきてさっそく「森どりる」の製本に取りかかりました。同時に不足分を印刷する作業も行ないました。製本はステイプラで留めるだけなので作業自体は簡単ですが、ズレなんかを気にしながら慎重にしていると結構時間がかかってしまい、すべて綴じ終わったのが午後11時頃だったでしょうか。

 さてそれから忘れちゃいけない名刺作りです。オフ会では森先生との名刺交換会も予定されていますし、会員同士の名刺交換もきっと行なわれることでしょう。だから名刺を忘れたりしたら死んじゃうのです。是が非でも作らねばならないのです。そして作るなら時間のあるうちに作っておいた方が無難でしょう。というか明日はおそらく日曜日の準備等で時間が取れないので、今夜ぐらいしかチャンスがなかったりします。というわけで、深夜から明け方にかけて徹夜で名刺を作っていました(いつもこんなんやな)。最初に頭の中であららこめ描いていたものとは全然違うものが出来てしまいましたが、まあ結果オーライの出来上がり。最後にはプリンタがインク切れになってしまうハプニングもありましたが、30枚あれば足りるでしょうか。印刷した名刺を切り抜いて仕上げをして帰宅できたのは午前7時頃でした。さあて、午前中に起きられるでしょうか。

 そうそう、この日は妹Y氏の誕生日でした。リアルタイムで言えなかったおめでとうを遅ればせながら今ここに。早いものでもう大学生ですか。にわかには信じられないですが、きっと女子大生ライフを楽しんでいるのでしょう。この間までおむつしてたのに(いくらなんでも記憶が昔過ぎ)。


(6/7) 午前7時過ぎに寝た土曜日は気合いの3時間睡眠で10時過ぎに起床。よく起きた!(>自分)。やっぱりこういう日はちゃんと目が覚めるようです。こういう日というのは、どういう日かと言うと、ふふふ、そりゃぁあなた、止ん事無きところに参上する日ですよ。そう、止ん事無きところとは他でもない、森博嗣先生のお宅です!(ルルルン) 日曜日の講演会及びオフ会の打ち合わせを兼ねて森ぱふぇスタッフでお邪魔させていただいたのでした。以下にその模様をレポートしてみましょう。

 まず、お昼過ぎに他のスタッフの人たちと待ち合わせました。昼食も食べずに集合場所に行ってみると、すでに数人集まっておられます。T夜堂さんは森ぱふぇグッズがいっぱい詰まっているという荷物を持っておられましたが、これを運ばせていただく役目を仰せ遣わったのが私です。車輪付きのバッグで引っ張って移動できるので苦にはなりませんね(にっこり)。さて、そうこうするうちスタッフは集結し、少し遅れて来られるらしいKりはらさん以外のメンバが集まったところで、いざ森先生宅の最寄り駅へ向けて出発となりました。銀河鉄道による約2年の長旅です。目的の駅に到着し(たぶん惑星メーテルかな)列車を降りて、去年も通った坂道を再び登って行きました。もちろん荷物を引きながらです(愚痴じゃないですよ)。あの森先生のお宅へと続く道、楽しい気分になることはあっても辛く思うことなんてありません。足取りは軽くランランラン(♪)です。そうして我々はついに、森先生のお宅に辿り着いたのであります。

 訪問するのは2回目でしたが、門の前に立つと明らかに前回とは異なる光景が目の前に現れました。そこには立派なガレージが建っていたのです(ジャジャーン)。遠目に見ても結構な大きさであることがわかります。ガレージ前にはミニが停められています。インターホンを鳴らす前に、みんなでしばらくガレージを眺めていたら、お隣さんの犬に吠えられまくりでした(笑)。いつまでも吠えられるわけにもいかないのでインターホンを鳴らし、いよいよ門を開けてもらって「お邪魔しま〜す」となりました。何度訪れても(って2回目ですが)ドキドキしますね。ガレージの方へ近づいていくと、母屋から飛び出して来てさっそく出迎えてくれたのはトーマ君でした。吠えたり舐めたり大変そうですが、相変わらず元気そうです(にこにこ)。その後すぐに玄関から森先生と奥様のすばるさんも出てこられて、まずは軽くご挨拶。その後、森先生に導かれるように早くもガレージを見学させていただけることになりました。

 とりあえず玄関に荷物を置かせてもらい、いざガレージの中へ。淡い黄緑色の扉が付いた入口の高さは低く、みんな屈んで入ります。中には青の6号ビートM2000の3台が停まっていました。壁一面に設置されている棚を見るとすでに溢れんばかりの小物が並べられています。キョロちゃんやらサトちゃんやらMr.コンタックやら様々です。もちろん足元には庭園鉄道の線路も走っていて、その傍らには人間大のプレイモビルも立っています。見上げれば青色と黄色の立体トラスが間近に迫り、ピアノ形のカーブをした2階部分の床がその合間を縫っています。奥の方にある工作室を覗かせてもらったり、2階に上がって書斎部分を見せてもらったりもしました。先生のHPで公開されている写真ですでにガレージの様子は見ていましたが、実際中に入って眺めてみると想像以上に暗くて物が多くてごちゃごちゃしてて、羨ましいほど素敵な空間です(にっこり)。夢を具現化するとは、まさにこういうことを言うのでしょう。

 それから引き続いて、庭園鉄道の欠伸軽便鉄道弁天ケ丘線にも乗せていただけることになり、最初はMーヤさんが、次にその後ろに私が乗って二人乗り(運転される森先生を入れると3人ですが)を試運転。その次がSいとさんで、その次がW杉さん、その次がWかへまさんで、その次がSまさん、そしてTさんが最後に乗り、一旦ガレージは閉じられました。このとき乗せていただいた鉄道は上から見て時計回りで、庭の方の線路には出て行かない小さいエンドレスでした(それでも気分は最高ですが)。

 一通り庭園鉄道を楽しみ、ようやく部屋に上がらせていただくと、そこに現れたのはなんとブライスたちでした。少し前から先生が言われていた「最近はまっているもの」の正体はこれでした。機関車製作部の写真に写っていて、これからマスコットになるとか書かれていたので、いろいろなシチュエーションを撮るためにこの人形を集めているのかなと予想していましたが、どうやら当たっていたようです(にこにこ)。ボディの部分がリカちゃんと同じサイズの着せ変えのできるお人形ですが、頭のサイズがすごく大きくて(サザエさんみたいに)愛嬌のあるやつです。スケールが6分の1で、ちょうど庭園鉄道にぴったりだったことから森先生は手に入れられたそうですが、着替えさせるのはやっぱりちょっと抵抗があるとか(笑)。というわけで、スタッフの一部はすぐにこのブライスに夢中になり(笑)、さっそく服を着せ変えたり、ポーズを取らせたりすることに。紅子さんや紫子さんや萌絵小鳥遊君に見立てられたブライスが机の上にはありました。それっぽく加工されていたものを森先生がオークションで落とされたそうです(もちろん小説のキャラクタとして出品されていたわけではないとのこと)。それらをみんなでしばらく好き勝手にいじっていたしだい。それから、今回の講演会とオフ会で会員の人々に配られることになる、Wかへまさんと私が作った森ドリルを一応森先生に目を通してもらったりもしました。えーと、そのときは特に何もコメントはいただけなかったのですが(笑)、Wかへまさんもおっしゃっているように、ダメと言われなかったということは「配ってOK」のサインなのだと思いましょう(にっこり)。あ、そうそう、庭園鉄道に乗せていただいたので、今年も森先生自ら一枚一枚鋏を入れられた乗車記念切符(2002年バージョン)をいただくことができました(わーいわーい)。思わずその切符を持ったブライスの写真も撮りました。なかなか良い表情をしています。

 その後、みなさんが持ち寄ったお菓子やすばるさんが出してくださったお菓子などをいただきつつ(チョコレート系が多かったですね)、オフ会に向けての打ち合わせを少し行ないました。で、先生からはオフ会の景品や展示に使える貴重な品々のご提供もあり、書斎の奥から出るは出るはで、参加者全員に何かしら行き渡りそうなくらいいただきました。本当に本当にありがとうございます〜なのです。そんな中、今まで大人しかったトーマ君が元気になってうろうろしだし、森ぱふぇグッズの仕分けをしているところを横切ったりするようになったのですが、森先生に叱られていましたね(笑)。森先生の「耳」という言葉に本当に敏感に反応して、しょげ〜となる姿が可愛かったです。我々が「耳」とか「耳かき」と言っても効果なかったのに、やはり森先生の言うことだとちゃんと反応するようです。

 作業がひと段落したあとは、ブライスを触ったり貴重な資料を眺めたりそれぞれまったりとしたおやつ時を過ごしていましたが、いつの間にか森先生が居なくなっておられることに気づいて外に出てみると、森先生は庭園鉄道に跨がり、列車の向きを変えておられました。時計回りでは玄関前の線路の勾配の関係でお客さんを乗せては大きなエンドレスを回れないとのことでしたが、こうして反時計回りになったことで庭の方の線路も走れるようになり、大きなエンドレスでの本日2回目の庭園鉄道運行となりました(わーい)。長い距離をまたまた乗せていただいて、みなさんとても楽しんでいましたね。写真も撮りまくりです。遅れてやって来られたKりはらさんが最初に乗られたかと思いますが、恥ずかしがりながらも楽しそうに乗っておられました。今度は結構スピードも出て楽しさ倍増といった感じ。

 夕方頃になるとずっと雷が鳴っていましたが雨は降りません。庭園鉄道を満喫した一行が部屋の中に入ると、森先生はビッグワークに乗ってデッキの線路に登場されたかと思うと、すぐさまバックで戻られ、その様子が妙に可笑しかったです。トーマ君はすばるさんに散歩に連れていってもらっていましたが、すぐに戻って来ました。どうやらトーマ君は雷が怖くて帰ってきたみたい(笑)。可哀想に・・と思っていたら、スタッフの中にも雷嫌いの方がおられて、耳を塞いでおろおろされているではありませんか。ご本人の名誉のために誰のことかは書きませんけど(にっこり)。出版者の方が来られ、一時先生の姿が見えませんでした(ガレージでお話されていたらしい)が、そんなことはお構い無しに、みんなブライスに夢中になっていたのは秘密です(森先生ちに来ておいて贅沢な話ですが)。森先生が部屋に戻ってこられたところで、グッズをいっぱい受け取りすっかり長居をしてしまったスタッフ一行は、ご挨拶をして失礼させていただくことにしました。我々の手によって面白げなポーズを取らされたブライスたち置き土産に、森先生のお宅をあとにしたのは午後6時頃だったでしょうか。空は曇っていましたが、心は晴れ晴れ、帰り道も雨に降られることはありませんでした。

 さて、地球に帰って来た我々スタッフは、その後に向かい、まずは明日のオフ会会場の下見をすることに。会場はマナハウスの最上階の部屋です。その前まで行ってみると扉は開いていて、部屋の中に入ることができました。開いてるなら大きな荷物を明日まで置かせてもらいたいところです。しかし貸室担当の人はどうやらすでに帰ったあとらしく、中に荷物を置いておいて良いものか判断できません。なので、たまたまそのとき隣の部屋で別の仕事をされていた人を捕まえて、担当者に連絡を取ってもらおうとしたのですが、時間がかかりそうだったので結局荷物のことは諦めてそのまま引き返すことにしました。というわけで持っていた数々の荷物は近くのホテルに滞在することになっているスタッフに預かってもらって、明日のオフ会前の時間に持って来てもらうことに。明日は森ぱふぇスタッフも講演会後の移動となるので、オフ会会場の準備時間は結構タイトなものとなるでしょう。忙しくなりそうです。

 その後、さらなる打ち合わせを兼ねた夕食会となりました。Wかへまさんに連れられて入ったのがひつまぶしの食べられるお店で、人気の店なのか店内には空席待ちの行列ができていました。え〜今から並ぶんですかぁ?と内心思いながらも(笑)、大人しく並んだ末にようやくありつけたひつまぶしでしたが、さすがに美味しかったです(にっこり)。並ばせるだけのことはあります。2100円もしましたけど(笑)。これが人生2回目のひつまぶしでした。店によって薬味とかが微妙に違うのが興味深いですね。とんこつラーメンにもいろいろあるのと同じようなものなんでしょうか。お金に余裕があればひつまぶしの食べ比べとかやってみたいなと思いますが、たぶん思ってるだけでお金があったら実際にはやらないでしょう。食後の時間も使ってオフ会の細かい部分の打ち合わせもだいたい終わり、午後9時頃に店を出て今日は解散となりました。

 栄のホテルで宿泊の方々と別れ、我が家に泊まることになっていたTさんは私と一緒に地下鉄で帰ってきました。しかし直接家には帰らないで、途中で大学の研究室に寄って明日のための個人的な準備を少ししました(その間Tさんはサロンで待機)。帰宅してからは、Tさんのお土産の東京ばな奈をいただきながらテレビを観て、12時過ぎには就寝。そういえば今夜はどこかで那古野コネクションのオフ会(前夜祭)も開かれたはずです。たしか初参加の方も多く、今までで一番参加人数が多かったんですよね。残念ながら今回は不参加となり那古野コネクション連続参加記録が途絶えてしまいましたが、まあ、そんなことは些末なことです。こちらは祭りの前の前夜祭が豪華すぎる内容でしたからね〜(嫌味にしか聞こえないなあ)。とにかく本番は明日です。講演会とオフ会の参加者のテンションは最高潮となることでしょう。それでは、今日一日の出来事が夢じゃないことを祈って・・おやすみなさい。


(6/8) 明けて日曜日は6時半の起床。いろいろ準備をしてシャワーを浴びて8時半の5分前にTさんと二人で家を出ました。本日は朝からN大祭主催の森先生の講演会、天気は良好快晴です。朝食調達のためコンビニに向かったTさんと一旦別れ、一人自転車に乗ってT講堂の前へ急ぎます。講演会の森ぱふぇ枠の受付準備をするため、T講堂の入口が開けられるという8時半に集合する予定だったのですが、ギリギリ(というかちょっと遅刻)になってしまいました。T講堂前に到着すると、すでにSいとさんが待っておられ、自転車を講堂脇に停めて軽く朝のご挨拶。N大祭スタッフの人たちは受付の設営を始めていて、代表者の人になかなか挨拶できません。そのうちにWかへまさんが自転車でさっそうと登場され、やがてSまさんも来られて、コンビニに寄っていたTさんも合流。これで森ぱふぇスタッフの早組が揃ったわけですが、勝手にロビィの中に入るわけにもいかず、しばらくロビィの入口前で待つことに。待っている間、Wかへまさんが午後のオフ会のために持参されていた貴重な品々を見せてもらったりしていました。

 横を見ると、一般当日席の方にはすでに列ができていて徐々に長くなっています。早い人は早いですね。そして森ぱふぇ枠の予約席の方にも人が並び始めた頃、ようやく手が空いたのか代表者の方が現れました。ご挨拶も早々に、ロビィの中に入れてもらい、受付にあたっての確認事項をいくつか伺って早速受付準備に取りかかりました。受付用の机はすでに用意されています。机の上には配布物(森先生制作のプリントもあり)が置かれていたので、それらをWかへまさんが用意された森ドリル「アンチ・ドリル 春」の間に挟んでいく作業を行ないました。もちろん別々に配る手間を省くためです。そしてこの「アンチ・ドリル」が森ぱふぇ枠予約者の証とする、ということでN大祭スタッフ側に承知していただきました。つまりこれを見せれば会場の出入りができるというわけです(その他の人には会場を出るときに入退場券が配られるとのことでした)。

 準備をしていて気になったのが、一般予約席の受付と森ぱふぇ予約席の受付の配置と、ロビィの外で並んでもらっている行列の位置が逆になっていることでした。このまま入場してもらったのでは、受付に辿り着くまでに2つの列が交差する形になってしまいます。それじゃまずいということで、外で待ってもらっている人たちには、列を左右入れ替わってもらい、森ぱふぇ予約者の列を示す貼り紙もそれに伴って逆の位置に張り替えました。そういった諸々の準備をしているうちに、他の森ぱふぇスタッフのみなさんも到着され、T夜堂さんから配られた可愛いスタッフ証をそれぞれ衣服に貼付けいよいよ臨戦態勢です。その前だったかあとだったかは忘れましたが、おそらくパソコンの接続チェックにいらしたのでしょう、背後からサングラスを掛けられた森先生が突然お見えになり、わっと我々が驚いている間に講堂の裏庭の方へ出て行かれました。講演開始の時間まで散歩されるのでしょうか。ドキドキ。しばらくお姿を目で追いかけていましたが、見えなくなったところで我に返り、仕事に戻るスタッフでありました。

 そして午前9時過ぎ。準備が整ったところで開場となり、すべての席の受付が一斉に開始されました。静かになだれ込む人々。主に受付係を担当してくださったのは、SまさんとSいとさんでした。森ぱふぇ枠の予約者には、予約番号とハンドルネーム・会員番号を確認させてもらって、配布物を挟んだドリルをお渡しし、会場へ入ってもらうという流れです。受付をしつつ、その後ろではドリルに挟んだ配布物に重複や不足がないかのチェックも同時に行なっていました。ちなみに森先生が用意された配布物にはプロフィールの他に、いくつか「蛇足よみもの」が掲載されていたのですが、そのひとつがなんと近日発行予定の「四季 春」のプロローグの一部でした。わーいわーい! こんなところで(と言ってはN大祭実行委員に失礼ですが)新作の出だしが読めてしまうとは!(はあはあ) と最初見たとき一人で色めき立っていました(笑)。ありがとうございます森先生、そしてありがとうN大祭・・。

 さて、受付を開始すると、昨夜は盛り上がったであろう那古野コネクションの人たちや、知った顔も何人か通過していかれました。仕事中なので(と言ってもほとんど立ってただけですが)あまり長くお話はできず軽く挨拶を交わす程度でしたが、Gんてつさんからはここでチョコボールのくちばし銀のエンゼルをお預かりしました。あとでもよろしかったのに、どうもご苦労様です。その後も順調に受付は進行し、森ぱふぇ枠の予約者はほとんどが受付の早い段階で来られて、特に混乱もなく入場していただけました(たまに一般予約の人がこちらに来ることはありましたが)。管轄外ながら心配していた一般当日席の方も、それほど人が殺到している様子もなく落ち着いたものでひと安心。途中でホール内に荷物を置きに行って(出入口はスタッフ証をこれみよがしに見せて通過)、引き続き残りの予約者を迎え入れます。だんだんとやってくる人は少なくなり、時刻は午前10時5分前。受付終了です。このさらに5分前には場内で開演10分前のアナウンスがあったはずです。スタッフのうち何人かはすでに場内に入っていましたが、残った我々も早く入場しなければいけません。というわけで、受付終了に伴い机周りを慌ただしく片付け、あとはN大祭実行委員会の人たちに任せ、荷物がある人は荷物を持って、あららこめ確保してあった席にそれぞれ着いたのでした。

 少し肌寒い空気の中、ホール内には1000人以上の聴講者が座っています。横長のホールです。開演を前にしてみんなの緊張感が高まっているのが伝わってきます。さらに、ホール内には軽い調子の音楽が流れていたのですが、いかにも待ち時間を演出しています的な音楽だったため、幾多の緊張感と相まって微妙な空間を作り上げていました。ただ、このT講堂のすぐ外ではステージ上でバンドの演奏もお構い無しに続けられており、波長の長い音が漏れ聞こえてもいたので、その音を紛らわす効果はあったかもしれません(相乗効果で逆効果だったかもしれませんが)。しかし、そんなこと本当はどうでも良いのです。こんな些細なことを気にしてしまうのも待ち切れない焦燥感と期待に胸膨らむ緊張感からでしょう。四の五の言っていても始まりません(始まるけど)。寝ても覚めてもまもなく開演です(<それを言うなら泣いても笑っても)。ここはどんと腰を据えて(すでに据えてる)、メモ帳を開いて、さあ、あとは森先生の登場を待つばかりです!

 時計の針はおそらく10時を指していたでしょう。ついに開演時間となり、舞台下手から司会者が登場(な〜んだ)。そして開演の挨拶がありました。誰かと思ったら事前に話し合いをさせていただいた代表者の方でしたね。相変わらず頼りない感じでしたが(失礼な!)、開演宣言があって森先生の紹介も無しにすぐ森先生のご登場を促したのは、少しでも長く先生のお話を我々に聞かせようという心遣いからだと好意的に受け取りましょう(にっこり)。

 というわけで、前フリもなく舞台の下手から森先生のご登場となりました(じゃじゃ〜ん)。手にはお馴染みのリュックを持たれ、先生はスタスタと上手に向かって歩いていかれました。お召し物は青めのシャツだったと思います(開場前にも見ているはずですがそのときはたぶん覚えていなかったのでしょう)。柄までは確認できませんでしたが、間違いなくカールヘルムですね。実際にはほんの数秒間のことでしたが、舞台上を横切られる先生のお姿を目で追っている時間は長く感じられました。鼓動が速くなっていたからでしょうか。こういうときに思い出すのが『アキレスと亀』の話で、亀がアキレスに追いつくまでの時間を延々と体験しているかのごとく、今、我々は、森先生のお声を聴けるその瞬間に向けて漸近していっているのだ!と興奮する一方で その瞬間は永遠に訪れないのではないかという微かな不安も同時に感じる儚い時間なのです(大袈裟に言ってみた)。今見た映像が短い時間に何度も繰り返し再生されるような感覚。しかし夢でも幻でもなくそこにおられる森先生は、確実に演台まで辿り着かれ、静かに口を開かれました。

 第一声はたしか、「まったく紹介がありませんでしたけど(にこ)、森です」だったでしょうか(笑)。早速会場には笑いが漏れます。いきなりの司会者に対する鋭いツッコミ、しびれますね(にこにこ)。司会者が羨ましいくらいです(笑)。それからPowerBookを操作され、最初のスライドがスクリーンに投映されました。今回の講演会のタイトルは「浮遊研究室の実態−アンチミステリィな日常−」です。紹介が無かったからではないでしょうが、本編の前に、作家になってから午前中の講演は初めてだというお話が少しありました。そのとき「このN大学でも講義なら午前中にやったことがありますけど、講演会はないですね」というようなことをおっしゃったのですが、その直後、「あ、いや、ここには非常勤で来たことがあって、N大学すばらしい建物だなあと思ったんですが(笑)」と釈明(?)されて、会場は爆笑でした。すでに森先生のペースにはまっています。しかし、はまっちゃっていいんです! 流されるまま、森先生のお話に耳を傾けているだけで幸せになれるんですから(にっこり)。

 タイトルスライドの次に出てきたのがご自身のプロフィールのスライドで、文章は「IN★POCKET」から持ってこられたものだそうです。ここであの土屋先生もプレイルームをお持ちであることが判明したりしました。その次は恒例のインターネット検索でのヒット数比較のスライドで、コンクリートが相変わらず高いヒット数だったり、鉄道模型はマイナであったり、『ブライス』が結構ヒットしていたりが確認されました。『ブライス』が何かというのは後々説明されることになります。そしてそれが「最近はまっているもの」の答えであることも明かされることになるのです(講演会に参加した人にだけ先行公開)。

 キーワードは「日常(ordinary)」「雑談(small talk)」「抽象(abstraction)」の3つ提示され、それ以降は写真のスライドを中心にお話は進んでいきました(いつものように跳び跳びに)。庭園鉄道やガレージの建設過程やトーマ君などの写真、そしてブライスの写真もいくつか披露され、その合間合間に研究のスライド(これは一枚だけだったか)や読者からもらう意見とか作品中のセリフなどのスライドが挟まれるいった感じだったかと思います。簡単にまとめてしまうと「日常から面白いことを抽出する」というお話を、森先生ご自身の周りの日常風景を例に取りながらされていたと言えば良いでしょうか(たぶんこれじゃ説明不足ですが)。日常からの抽象として、「価値の客観」「視点の客観」「なぜ一般化が必要か?」というお話もあり、例えば夕焼けを見て感じたことを描くのが抽象画でありそれは抜け殻を見てるわけだからわからなくて当然、も同様にわからなくても「いいな」と思えるかどうかが大事で、デザインとアートの違いがそこにあるというお話でした(間違ってたらすみません)。

 ブライスの写真のスライドでは、はまって買ったのは良いものの服を着替えさせるのが恥ずかしくてできないので、お客さんが来たときなんかに着替えをやってもらっているというお話もありました。昨日ポーズをつけておいたブライスの写真もいくつかあって、個人的にわーいなのでした(にこにこ)。最後には、新作「四季」のプロモーションムービーが流され、ご講演は終了〜。会場からは大拍手。そして司会者が舞台下手に再登場し、引き続き質疑応答のコーナへと突入しました。今回の質疑応答は、あららこめ予約参加者(森ぱふぇ枠含む)から質問内容を募り、その中から選ばれたものが司会者によってひとつずつ読み上げられ、それに対して森先生が逐一お答えになっていくという方式でした。おそらく当初予定されていた時間以上に質疑応答に時間が割いてあり、質問の数だけなら講演会では過去最高だったと思います。内容はまあ、何度も繰り替えされているようなものが多かったのですが(なんて言うと質問された方に失礼か)、贅沢を言ってはいけません。目の前にはそれでも丁寧にお答えくださっている森先生がおられるんですよ! 先生の一瞬の思考、はぐらかし、切り返しを今我々は体感しているのです! なんというか、もうそれだけでも(妄想だけでも?)感動ものですよ、あなた! この瞬間を喜ばずして何を喜ぶというのでしょう。そんなわけで、ただ司会者と森先生のやり取りを聴いているだけではありましたが、これはこれで楽しいひとときでした(にこにこ)。

 あと、そうそう、ご講演の最初のほうにちょっとしたクイズが出されていたのですが、それ以降のお話に夢中になるあまりそのことをすっかり忘れてしまっていて、質疑応答コーナの最後の数分間で会場からの質問が受け付けられ「クイズの答えは何ですか?」という質問が出たときようやく思い出しました(笑)。聴衆の多くがそんな感じのリアクションでしたね。ひょっとしたら森先生ご自身もそのときまで忘れておわれたのかもしれません(にこ)。実際のところどうだったのかは不明ですが、もちろんちゃんと最後に質問が出るように計算されての、クイズの出題だったのでしょう。さすがです(ぽわ〜ん)。と、すっかり森先生に魅了されてるうちに質疑応答の時間も終わり、時刻はすでに正午過ぎ。ああ残念ながら、にこにこ笑顔が絶えなかった楽しい講演会はこれで終了です。ちょっとクーラが効き過ぎで体は冷えましたけど、心はホクホク温まり、あっという間の2時間でした。盛大な拍手の中、森先生が退場され、その数分後、聴講者が一気に会場から外に出ることとなりました。外に出るとさすがにお昼、ちょっと暑くて今は夏であることを思い出しますね(にっこり)。ひとまず大きなトラブルもなく講演会が終了して良かったです。森先生、N大祭実行委員会の皆さん、そして参加された皆さん、なにはともあれお疲れ様でした〜。

 えーと、以上のように講演内容は端折りまくったのですが、なんだかんだで結構な長さになってしまったので、このあとの森ぱふぇオフ会の模様は明日へ回すことにします。お楽しみは、まだまだこれからですよう(※楽しむのは当時のオフ会参加者であって、日記の内容自体を保証するものではありません)。


(6/9) さて、昨日の続きです。講演会が終わったところから、どうぞ〜。

 講演会が無事終わったのも束の間、森ぱふぇスタッフにはのんびり余韻に浸っている時間はありませんでした。このあと午後からは久々の森ぱふぇの公式オフ会が開催されるのです。その会場へすぐに移動して準備をしなければいけません。オフ会は2時からでしたが、開場を1時半の予定にしていたため、N大学から会場のある栄までの移動時間を考慮すると、あまり時間的余裕はありませんでした。とはいえ、栄まではバスで向かうことになったので、出発までの待ち時間はありました。その間を利用して研究室に走って戻り、用意してあったオフ会用の諸々の荷物を持って再び走ってバス停へ。途中那古野コネクションのメンバ何人かに出会いましたが、急いでいたので軽く会釈をする程度の挨拶になってしまったことをお許しください。なんとか出発時間には間に合い、バスに乗り込みいざ栄へ向かいました。これが午後12時40分頃だったと思います。そのバスの中でのことですが、どう見ても(というか話を聞いても)栄に行こうとしている地理に詳しくないっぽい少女たちが近くに立っていて、何を勘違いしたのか地下鉄吹上のバス停で降りてしまったんですよね。「きっと歩いてすぐだよ」みたいなノリで降りていったのですが、このまま乗っていれば終点に栄が待っていることを教えてあげるべきだったでしょうか・・。そのことをちょっと、Wかへまさんと二人で気にしていたのです(笑)。まあ、若いからあの距離でも「すぐ」という感覚なのかもしれませんし、可愛い子には旅をさせろ的な心情で黙って見送ったことにするって手もあります。ただ、唯一不安なのは、彼女たちが万が一本日のオフ会参加者だったらどうしよう、ってことです。あんなところでバスを降りて、オフ会に間に合うのかだろうか・・とかね。結果を言うと、彼女たちはオフ会参加者ではなかったので一安心だったのですが、ほんとのことを言うと、そんなことはバスを降りたらすぐに忘れていましたね(笑)。ともかく栄に着いたら準備、準備です。

 栄のバスターミナルに到着後は、昼食をT夜堂さんたちが買ってきてくださることになって、残りのスタッフはとりあえずオフ会会場のあるマナハウスに向かいました。最上階に上がり、マナルームに入って早速準備を進めます。ドアは昨日同様鍵がかかってなかったので勝手に入って準備を進めたわけですが、担当者の人はやる気があるのかないのか様子を見に来る気配はありませんでした(ありがたいことです)。椅子を並べて机を並べて、展示物を机の上に並べて、受付を作って、グッズ販売スペースも作って、景品も並べて、その他直前の細かい決め事なども詰めて、買ってきていただいた天むすを一口食べ、ようやく準備が整ったのが午後1時半を少し回った頃でした。すでにドアの外に到着されていた会員さんを、予定より少し長くお待たせしてしまったのが残念です。しかし、いよいよドアは開かれました。受付の開始です。受付係はまたしてもSいとさんとSまさんにやっていただきました。

 受付では会員番号とハンドルネームを確認し、オフ会の会費を払ってもらい、名札や後ほど回収予定の質問用紙などをお渡しし、最初のゲームにかかわってくるチーム分けのためのくじを引いてもらうという流れです。チーム名には森先生にちなんだキャラクタが名前に選ばれ、のんた君トーマ君キョロちゃんサトちゃんピョンちゃんMr.コンタック君の6つ。それぞれMーヤさん手描きのマグネット付きイラストも用意されました。ホワイトボードにはチームごとの席の位置が記してあり、くじの番号と照らし合わせてチーム内は自由席で座っていただくようになっています。受付は順調に進み、受付を済ませた会員さんは、席に着いて配布物に目を通している人、展示物を見に行く人いろいろです。各座席にもあららこめ配布物が置かれてあり、オリジナルボールペンや、「100問の森どりる 夏」や、Cかさんが用意してくださった「仲間探しゲーム」のためのカードなどが含まれていました。1人1枚配られたこのカードには、森作品の中に出てくるワンフレーズが書かれています。また同じフレーズが書かれたカードは6枚ずつあって(スタッフも持っている)、自分と同じフレーズを持つ仲間を2人見つける(つまり3人が集まる)ことができれば景品をゲットできるというゲームです。もともとメインイベントの合間など時間があるときにやってもらおうというサブイベントでしたが、待ち時間のうちに早くも白熱していて、会場内は開会前からえらい盛り上がりでした。やっぱりみんな景品がほしいのね(笑)。

 さて、開会時刻の午後2時少し前になると、森先生ご到着の連絡があり、1階までお迎えに行くことになりました。ってスタッフとして冷静を装っていますが個人的には内心ドキドキもんです(ドキドキ)。下に降りるエレベータの中で今にも舞い上がりそうで、実際、一瞬躰が浮いたような感覚もあったような気がします(<エレベータで降りれば大抵そうなる)。とにかく神妙な面持ちで1階に降りたわけですが、下にはすでにKりはらさんも降りておられ、ちょっと落ち着きを取り戻したしだいです。つまり、森先生と一対一になる状況は願ってもないことだけど、他に誰かがいたほうがいくらか冷静になれて精神的に安定できるという道理ですね(複雑なファン心理)。あと、森先生はいつものようにサングラスをしておられ、直接目を見ちゃう心配もなく舞い上がらずに済んたのかもしれません(<九十九十九かよ!(笑))。ともあれ、森先生を無事7階までお連れし、そしてそのままオフ会会場に入っていただきました。これは舞台裏の話。

 森先生は特別席にご着席いただいて、会員の皆さんにも座席に座っていただいたところで、Kりはらさんによる開会宣言があり、森ぱふぇ公式オフ会in名古屋「100人の森博嗣ファン」の始まり始まりです。参加人数はタイトルより少し少なくてスタッフ込みで90人程度だったでしょうか。最初のプログラムは「連想お絵描きゲーム」で、ゲーム担当の司会者はMーヤさんです(拍手)。このゲームはチーム対抗で、お絵描き役の人が森ミステリィに関するお題(単語)を示すような絵を1分間でホワイトボードに描いて、その絵から連想して残りのチームメンバが問題の単語を当てるというものでした。描けるのは当然絵だけで、文字や数字を描くと失格になります(ただし四則演算の記号はOK)。ゲームを始める前にルール説明を兼ねて、まずはスタッフでお絵描きのお手本を見せることになりました。「封印再度」をお題とした連想イラストを、Tさんと私がそれぞれ違う方向性から描いて、Wかへまさん答えを当てる役回り。Tさんはストレートに「封印再度」に出てくる“”と“”を描き、私は言葉の音から「ふう」を“息を吹く人の顔”、「いん」を“印鑑を捺す手”、「いど」を“井戸”で表しました。本当は井戸を2つ描いて間にマイナス記号を入れて“井戸の差”で「さいど」としようとしたのですが(笑)、1つ描いた時点で時間切れになりストップがかかったのです。「封印再度」というお題の場合なら何もわざわざ苦労して音で表す必要はないのですが、お手本ではあくまでもいろんな描き方があるよということを示したしだいです。まあまあウケて一安心でした(にっこり)。

 こうして一連の流れを理解してもらったところで、さっそく本番のゲームスタートとなりました。制限時間内に一番早く正解を出したチームが2ポイントゲットするというポイント制で全5問(引き分けた場合はスペシャル問題あり)、その3チーム対抗戦を2回やってそれぞれ勝ち抜いた2チームで決勝戦をするトーナメント方式でゲームは行なわれました。自分のチームがゲームに参加していないときは観客です。一方、森先生にはひとまず特別席でゲームの様子を見守っていていただいて、どのチームも正解が出ずに勝負がつかなかったときだけ、特別に先生に解答していただき、見事当ててもらえたチームが1ポイントゲットできるというルールもありました。最初の対戦は、ホワイトボードに向かって前側に座っていた3チーム(キョロちゃんチームがいたことは覚えていますがあとの2チームは記憶が定かではありません)。まず誰でも良いのでチームの代表者にジャンケンをしてもらい、勝った順にお題目が書かれた3種類の名前カードの束の中からひとつずつ選んでもらいました。そして絵を描く人を決めてもらって(1チーム12人または13人いるうちの5人までOK)、描く人だけこっそりお題を見て(見せるのはWかへまさん、Tさん、私の役目)よーいどんで一斉に絵が描かれ始めました。ちなみにお題目はチームごとに異なるので、よその絵を見てもあまり意味がありません(高率の悪い消去法にはなるかもですが)。さて、残りの人は自分のチームの絵を見ていろいろ叫んだり呟いたりし、ついにあるチームで正解が出るに至りました。お題目は森先生に関連する広い範囲からの出題で、小説のタイトルや登場人物名はもちろんのこと、「レッド・マジック」なんてのもありました。しかもそれを当てるんですから、ぱふぇら〜の凄さが伺い知れるというものでしょう(笑)。この戦いでは最終的にキョロちゃんチームの勝利でした。

 次に前後チームを入れ替えて、引き続き残りの3チームの対戦となりました。この戦いではトーマ君チームが勝ち抜いて、さきほどのキョロちゃんチームとトーマ君チームとで決勝戦が行なわれることに。ホワイトボードをみんなから比較的見やすい側に移して、決勝戦用のスペシャル問題が出題されました。そのお題の表現しにくさに悩みながらも、絵を描く人が一所懸命描き続けます。そしてしばらく後、見事キョロちゃんチームで正解が出ました! キョロちゃんチームの優勝です! おめでとうございます〜(パチパチパチ)。ちなみに当たったお題目は「ウォーカロン」でした。よく当てましたね〜。一方のトーマ君チームのお題目はというと、なんと「大正村」でした。こんなの解るわけないですよね(笑)。トーマ君チームはちょっと運が悪かったかもしれません。その後、優勝したキョロちゃんチームには豪華賞品が渡されました。缶バッヂと森先生の名刺(古いやつ)だったかと思います。賞品を受け取った人たちは、みんなからの羨望の眼差しを浴びていたことでしょう(にこにこ)。あと、どうでも良いことですが、連想ゲームで勝利したのは、いずれの対戦(決勝戦含む)でも私が担当したチームだったことを付記して、自分がいかにも勝利の女神的立場であったかのような印象をさりげなく与えておきましょう(笑)。まあ、単なる偶然ですけどね。

 連想ゲームは森先生の出番もあり、面白いコメントがいただけたこともあって、予想以上の盛り上がりを見せ、ゲーム終了後は15分間くらいの休憩タイムとなりました(質問書いてもらう時間を取ったので予定よりちょっと長め)。この間に、仲間探しゲームをする人、展示物を見て回る人、グッズを購入する人、質問用紙に質問を書く人、いろいろです。森先生には相変わらず特別席に座っていただいていたのですが、会場はまったりとしてなごやかムードでしたね。ここはどこ? あ、名古屋か、みたいな(駄洒落かよ)。

 えーさてさて、やがて休憩時間も終わり、会員のみなさんが席にだいたい戻られたところで、2つ目のプログラム、「森先生への質問会」が始まりました。みなさんからいただいた質問をもとに、スタッフが森先生に質問をさせていただくトークライブ形式の質問会です。ここはWかへまさんが進行役でした。休憩時間のうちに集められた質問の中から、森先生が引かれたものを、Wかへまさんが読み上げて、先生がそれに答えるというのがおおまかな流れです。さらにそのお答えに対し、Wかへまさんをはじめとするスタッフ(主に先生の隣に座ってらっしゃったCかさんとMーヤさん)がさらなる突っ込みを入れていきました。講演会の質疑応答とは違い、新作「四季」に関することとか、いろいろ深いお話を聴くことができましたね〜(にっこり)。どんな質問があったかは、森ぱふぇのサイトで見ることができるようになる予定ですので、気になる方は覗かれてみると良いかもしれません(当日読まれなかった質問も含めて掲載されるとのこと)。森先生のご回答は、のちほど改めてなされるらしく、オフ会当日のものと必ずしも同一になるとは限りませんが、きっと読んで損はないでしょう。

 ぱふぇら〜が固唾を飲んで森先生のお話に耳を傾けていた質問会も、午後3時半頃終了し、残りの時間は「名刺交換会」となりました。まずは交通事情の関係で早く帰る必要がある人に先に名刺交換をしていただき、そのあとは先生の席に近いところの人から順番に並んで10人くらいずつ名刺交換がなされていく格好です。並んでいないその他の人たちは、再び展示品を見たり、仲間探しをしたり、会員同士で名刺交換をしたり、それぞれに待ち時間を過ごしていたでしょうか。私もこの待ち時間の間に何人かの方と名刺を交換させていただくことができました。初対面の方とも、久々にお会いする方とも、何度もお会いしてる方とも(笑)いろいろです。交換していただいたみなさんありがとうございました。今回はWかへまさんの事前の呼び掛けにより「緑の名刺大作戦」が広く浸透していたようで、ほとんどのみなさんが緑の名刺を用意されていましたね〜。ファイルに並べて入れておくと、後々それらを見てもそのとき何があったのか一目瞭然になることでしょう。

 それからそうそう、あちこちで名刺交換が行なわれる中、展示物の机の後ろに座っていた私とWかへまさんのところに、一人の迷える小羊(実は皮を被ってるだけという噂も)が現れました。その名はKヲルさん(笑)。仲間探しゲームで同じカードを持つ仲間が見つからず、かなり探し回っておられる様子でした。で、ついにここまで辿り着き、我々の持ってるカードの確認をされたのです。それはまさしく最後の望みだったかもしれません。果たしてそこに待っていた結末は、来るべくしてやって来た福音でした。Kヲルさんの持っていたカードと組になるべき残りの2枚は、実は私とWかへまさんが揃って持っていたのです(なんとまあ)。そりゃなかなか仲間が見つからないはずです(笑)。しかしKヲルさんにしてみれば、一気に2人の仲間を見つけられたことになるわけですから、ある意味ラッキィだったと言えるかもしれません。ともかくこれでようやく景品をゲット、めでたしめでたしです。もちろん私も同様に景品をもらえたので共に喜んだのでした(わーい)。

 やがて森先生との名刺交換会も終わりに近づき、スタッフも列に並んで先生と名刺を交換させていただきました。何度やってもやっぱりドキドキものです。今回の森先生の名刺は、新たに作る時間がなかったとかで、前に一度配られた「女王の百年密室」バージョンの名刺でしたが、名刺そのものよりも、先生と面と向かって会話や握手を交わせるこの瞬間こそが、我々ファンにとっては貴重なものですよね〜(ぽわ〜ん)。そんな名刺交換会もいよいよ終わり、閉会宣言があって、森ぱふぇオフ会はこれにて終了となりました。先に退場される森先生を盛大な拍手でお見送りし、そのあと会員のみなさんの大移動です。しかし7階の会場から下に降りる経路は2機のエレベータしかありません(非常階段はあるけども)。当然しばらくの間、会場の外のスペースで多くの人がエレベータを待つこととなってしまいました。会場の場所的性質上しかたのないことなんですが、最後に多少不便な思いをさせてしまったことはスタッフとして申し訳ない思いです。この反省点は次に生かせるようにしたいところです。会場を借りていられる時間も残り少なくなっていたので、会員さんが外に出られている尻から会場のあと片付けに入り、何人かの会員さんにも手伝っていただけて、助かりました。ありがたいことです。最後に忘れ物がないかチェックし、スタッフもマナハウスをあとにしたのでした。ふう。

 その後、軽い打上げも兼ねてスタッフ数人で三越の上のお店で軽食を摂ることになりました。お店をご推薦くださったのはもちろんこのあたりにお詳しいWかへまさんです。で、そのWかへまさんにそそのかされて(笑)、ブラックカレーを注文したのですが、ご飯を食べる気満々だったのはWかへまさんと私だけ、他の方はケーキやら飲み物だけでした。でもでもブラックカレーは上品な味で美味しかったです(にっこり)。談笑しつつの軽食を済ませ店を出たあとは、栄の駅でお疲れ様でしたと解散。それぞれ帰路に就きました。いやあ、振り返るまでもなく、ほんとこの2日間は至福の日々でしたね〜(にこにこ)。こんなに幸せで良いんでしょうかってくらいです。何より、素敵なお話を聴かせてくださりオフ会にも長い時間おつき合いくださった森先生には大感謝です。また、手前味噌にもなりますが準備から当日の進行まで心血を注いでくださった森ぱふぇスタッフの皆様と、全国各地からオフ会に参加していただいた会員の皆様にも感謝感謝です。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした〜。

 というのが昨日の午後のお話(ちょっと長過ぎた)。一夜明けた月曜日は、連日のお楽しみですっかり疲れてお昼過ぎまで寝てしまいました。で、起きて大学に来てからは、先日森先生のお宅を訪問させていただいたときの写真を整理しておりました(にこにこ)。整理しているだけでも夢のようなひとときが思い出されて、思わず顔がやけてきますね(にやにや)。写真をここで見せられないのが残念ですが、オフでお会いする人にはお見せできることがあるかもしれません。


(6/10) 昨夜は写真の整理やらなんやらで、ちょっと夜更かし気味でしたが、本日火曜日はコロキウムの日なので無理矢理早起きして8時半には大学へ。天気はちょっぴり雨模様。今回の発表者はM1のW木君と助手のM村先生でした。前から気になっていましたが、M村先生はOHPを使わずプリントと黒板を使っての講義形式の発表をなさる場合が多いですね。OHPだけだと通り過ぎたスライドは忘れてしまうことがあるので、こういう講義形式の発表はゼミとしては利に適った形なのかもしれません。細かい議論もしやすくなりますし、まとめる段階で自分の考えも整理されるでしょうからね。学会発表の練習には向いてないでしょうけど、いずれ自分もこういう形の発表がしてみたいものです。

 理系カフェテリアでの昼食後、午後も昨日に引き続き写真整理をしていたような気がしますが、無理な早起きがたたって案の定眠気に襲われていました。眠いと何も作業ができません。油断してうつらうつらすると、先日の楽しいひとときが頭の中で再生され、そのまま気持ち良く夢の中〜、ってことにもなりかねませんが、まあそれはそれで幸せでしょうか(笑)。なんか現実逃避してる気もしますけど。


(6/11) コロキウム翌日の水曜日は、相も変わらず起きるのが遅く、お昼少し前に大学へ。そしてすぐさま理系カフェテリアで昼食を食べ、午後は粗大ゴミを捨てるのを手伝いました。M先生から指導生のH野君にまず声が掛けられ、M先生つながり(って放射化分析のお手伝いをしている程度ですが)で彼が私に応援を要請するに至ったようです。以前からボロボロで捨てるべきだろうと思われていたサロンのソファのひとつが、本日ようやく捨てられることになりました。座る度に中から木のクズが出てきて、それがソファの下に溜まって掃除当番泣かせ(といってもそれに気づくのは真面目に掃除をしている人だけですが)のソファだったのです。もともと拾われてきたものなので、今日捨てられたことにより本来の場所に戻ったと言うべきでしょうか。特に感慨はありません。

 ソファの下といえば、ソファの下には何がある?というなぞなぞを思い出しますが、現実には木のクズ程度のものしかありませんでしたね。落花生でも落ちていれば実のある話になったのに・・。空の上の死や味噌の中のファーよりかは現実味があるかな。

 さて、ソファが捨てられた場所は理学部のC館の東裏にある粗大ゴミ置き場で、昔はここじゃなかったんですが、N依先生がノーベル賞を受賞された関係で理学部が馬鹿でかい新しい建物を建てることになったために、ゴミ置き場の場所も移動させられたようです(といっても10メートルくらいしか動いてませんが)。理学部の新棟はうち(環境学研究科)の新棟と比べものにならないくらいの大きさであることが、工事が進むごとにだんだん全体が見えてきて、見る度にこれがノーベル賞効果か・・と感慨深くなりますね。地震に備えて耐震性の高い建物に建て替える計画も同時進行中のようで、二つの建物が並んでいるせいもあるかもしれませんが、それにしてもかなりの大きさになりそうです。大学のお金の使い道ってこんなんで良いんでしょうかね。


(6/12) 昨日の昼間はどうにも眠くて仕方なかったのですが、夜になると目が冴えて、だらだらと夜更しをしてしまい、家に帰って最終的に寝たのは午前4時頃でした。そして起きたら午後2時という木曜日(ぷは〜ん)。最近ずっとこんな周期を繰り返しているようないないような。起きているときの調子からすると明らかに寝不足だということは解っているのですが、たまにぐっすり寝たからといって解消できているふうでもないのが痛いところです。どうにかなりませんかねぇ、この状況。睡眠障害ってわけじゃないでしょうけど、悪循環に陥っているのは確かかも。もっと平日を頑張って早起きして、土日にぐったり寝るとかそういう生活をすれば、少しはましになるかなあとも思いますが、せっかくの土日を寝て過ごすのももったいないですしねぇ・・。と言いつつ、すでに現状は結局寝て過ごす場合が多いわけですけど(うはは)。ああ、なんかもう、どうにもならない気がしてきたな(苦笑)。この〜きなんのきどうにもならないき〜♪ なんて歌っちゃう明日のココロだぁ(やけくそか)。
(6/13) 午前9時からマシンタイム会議(タイムマシン会議ではありません)があったため、金曜日の本日は珍しく早起きをして午前6時の起床。ちょっと早過ぎです(こういう極端な生活がいけない)。8時過ぎには大学にやってきて、コンビニに寄って買ってきたチキンラーメンをサロンで食べ(ここで夜行バスで来たというかつての夜の住人K高氏と遭遇)、そのあと手巻き寿司の和風シーチキンも食べてお腹いっぱいになったので、もうひとつあったおにぎりのシーチキンマヨネーズは昼食へ回すことに。やがて始まったマシンタイム会議では、実験室の引越しまでの分析装置の大まかなスケジュールが決められ、いつものように測定希望者の希望がカレンダに書き加えられていきました。

 昼食後は、昼間は相変わらず眠くなって何度か机でうとうとしていたため意識レベルは低く記憶は曖昧に。夕方頃からやっと調子が出てきて(笑)、夜になって本格的に目が覚めてきました。というわけで日記を書きまくりです(することはそれか)。しかし日記が現実時間から遅れ始めてかれこれ一年近くになりますが、未だ全然追いつく気配のない蜃気楼のような日記であることよ。書いてる本人が言ってたら世話ないですが、ちょっと他に類を見ない公開日記じゃないかと改めて思いますね(全然自慢になりません)。

 さて今夜は日付が変わろうとする頃帰宅したのですが、帰りに寄ったコンビニになーんとなんと、長い間恋い焦がれて待ちわびていたあのツナマヨ丼が復活してたよ!(うわーいうわーい) 最近ずっと姿を見なかったので、もうなくなってしまったのかと思っていたんだけど、まだ死んでなかったんだねぇ(感涙)。ひょっとすると、コンビニに行く時間帯のときはいつもたまたま売り切れだったのかもしれません。とにかくまたツナマヨ丼を食べることができて嬉しい限りです(にこにこ)。いずれ届くであろう「MOTHER1+2」でも好きな食べ物には「ツナマヨどん」と入力したいぐらいです(笑)。もちろん買って帰りました。あと、「麺の達人」の冷やし中華と大きなレーズンパンも一緒に購入。

 で、遅くなった夕食にさっそくツナマヨ丼と冷やし中華を食べました。ツナマヨ丼は文句無し。食べられただけでも幸せです。一方、冷やし中華はインスタントなので当然お湯で麺を戻すのですが、その後水で冷やす過程を敢えて省略してそのままタレをかけて食べました。冷やし中華を冷やさずに食べようキャンペーン中ってことで(<ただ面倒臭がっているだけでは?)。あったかい冷やし中華もたまにはいいもんです、年に1回くらいはね(<それでキャンペーン中と言えるのか)。

 夜中、テレビを点けていたら、3時頃「7と2分の1階」という天井の低いフロアが画面に映っていました。ん、どっかで聞いたことあるような設定だな、と思って観つづけていると、その映画は「マルコヴィッチの穴」だということが判明。わーい、これは観ようと思って観損ねていた映画だったのです。たまたまテレビで観られてラッキィでした。観ていてやっぱり一番気になったところは、マルコヴィッチ本人がマルコヴィッチの穴に入っていくシーンですが、どうなってしまうんだろうという興味が最高潮になりますね。まさにパラドクスの世界を垣間見る心境です。その結果は・・まあ、そんなもんかというもので、ちょっと拍子抜けのような感じだったのですが、全体としては楽しめる映画でした。面白かったです。


(6/14) 土曜日の本日は一度9時頃目覚めたものの、二度寝してしまって午後3時起きでした。二度寝で6時間も寝るとはちょっとした驚愕ですが、とりあえず土曜日で良かったです。しかし午前中に映画を観に行こうという計画は狂ってしまい、夕方に観に行くことに(観ることには変わり無し)。何を観るかといえば、「マトリックス・リローデッド」です。実は先日の森ぱふぇオフ会のときに、をかへまさんに今観るならどの映画が良いですか?と訊いて勧められたのがこの映画でした。おそらく勧められなかったとしても観ていたと思いますが、どうせ観るなら早い方がいいだろうということで、雨降りではありましたが本日観に行くことにしたしだいです。

 傘を差して歩いて本山駅まで行き、そこから地下鉄で名駅へ。そこからは地下街を通ってピカデリーまで歩きました。だから実際には雨が気になるのは地下鉄の駅までの話。ほとんど天気に関係なく移動できるのは地下都市名古屋の良いところでしょうか。入場券を買ってピカデリー1に入る列に並び、劇場には15分ほどで入場できました。直前の上映では満員だったみたいですが、夜の上映ともなるとさすがにお客も減るらしく、余裕で座席に座ることができました。トイレに行って準備を整え上映を待ちます。やがて場内が暗くなり、始まったのはいつもの広告。それから今後上映予定の映画の予告編いっぱい流れます。さらにゲームキューブソフトの「ビューティフル・ジョー」の宣伝もありましたね。ダイアモンドの広告は無くなりましたが、昔に比べて広告の数は増えたような印象です。映画産業もそれなりに盛り返してきた証拠でしょうか。

 さて、肝心の「マトリックス・リローデッド」ですが、100人のスミスはなかなか見どころでした。高速道路のカーチェイスもまあまあ凄かった(予告で観ていなければもっと衝撃的だったかも)。映像的にえらいことになってて笑えるところも何箇所かあって良かったです。ああこういうシーンを楽しむ映画なんだなと思ったしだい。たぶん意図的な作りなんでしょうね。次回作の「レボリューション」につなげるためか、前作に比べて完結しないもどかしさは残りますが、伏線っぽい言葉や演出もいろいろと出てきて、とりあえず次回作を期待させる出来でした。最後の展開からある予想を立ててみましたが、次回作でその通りの世界になっていたら凄いと思います。「アニマトリックス」買うかどうか悩み中。


(6/15) 昨夜は映画を観た帰りに本山マツザカヤストアに寄って、例のごとくカレーの材料を買いました。あと、森先生カルピス史上最高傑作とまで絶賛されていた杏カルピスも探してみたのですが、カルピスの原液自体が見つかりませんでした(ショボ〜ン)。ノーマルなカルピスすら置いてないのです。カルピスウォータは売ってるのに、なんで原液が無いのか・・。カルピスのカテゴリがいまいち判らないんですよね。あるとしたら一体どこに置いてあったのでしょうか。お茶やコーヒーのコーナなのか、醤油とか油のコーナなのか、乳製品のコーナなのか、お菓子のコーナなのか。贈物になることもあるのでギフト売場にあったのかもしれません。うーん、コンビニでも売ってるのに、スーパに置いてないとはどういうことでしょう。いや、別に怒ってませんよう(にっこり)。たまたま売り切れていたんでしょう、きっと。また今度探してみましょう。

 帰宅後、真夜中にテレビをなんとなく観ていたら「ル・マン24時間耐久レース」が始まっていました。耐久レースなので画面は大して代わり映えしないのですが、ついついそれを朝方まで観戦してしまい、番組が終わる頃には空が白けていたでしょうか。それからようやく就寝して、本日日曜日は午後2時起きでした。昨日よりは早い方ですね。しかし貴重な日曜日も久しぶりにだらだらとテレビを観てしまい、大学に出てきたのは午後6時頃というテイタラク。いや、むしろ日曜日に大学に出てくること自体を嘆くべきか(<今さらそんなこと言ってもなあ)。


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