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日々これ勉強(2001年4月の後半)

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三十六計逃げるに4月(の後半)

(4/16) あらら、いつの間にか4月も半分が過ぎてまっせ、ダンナ。骨折してからはずっと右手にギプスで特に変化もない単調な毎日だったからなあ。時が経つのも忘れます。朝(というかほとんど昼)起きて、コーヒー飲んで、右手に袋をかぶせながらシャワーを浴びて、JUDY AND MARY「WARP」を聴きながら歩いて大学に行き、パソコンを起動させ、昼食と夕食は生協で、それ以外の時間はほとんど机の前。だいたい帰るのは一番最後で、月明かりを浴びながら夜道も歩いててくてく。家に帰ったらすぐに布団の中へ。あとは夢を見たり見なかったり。それが毎日のように繰り返し。やっぱり実験もできずに、ただただデスクワーク(しかも左手だけだ)ばかりってのは辛いですね。あ〜あ、なんだか飽き飽きしてきます。でも、怪我をしたのは自業自得なので誰にも文句は言えませぬ(う〜)。仕方なし。飽きてもやるしかないからね・・。ただ、毎日同じようなことしてると、ちっとも仕事が進んでないような錯覚に陥ります。さらに恐ろしいことに、実際に進んでなかったりするからやりきれません(苦笑)。などと言ってますが、まだ学生の生活は変化に富んだ方なんでしょうか。就職して働いたことがないので比較はできませんが、会社に勤める生活はもっと単調な印象があります。想像すると恐ろしくて夜もギプスが取れないくらいです(普通は取れない)。まあ、働いただけ報酬がもらえるという点では魅力的ですが、ふと気付くと10年経ってたなんてこともありそうだしなあ(ぶるぶる)。いや待てよ、それを言ったら大学生活もいつの間にか7年目だぞ。一体何やってたんだ?(>自分)

 わーわー危ない! やめやめやめやめ。そういう疑問はナッシング。あんまり過去を否定してると今の自分の足場がぐらつきます。後ろ向きな思考は止めましょう。えっと、本当のところ単調な生活で一番困っているのは、何を隠そうこの日記だったりします(笑)。ネタがないとどういうわけか下らない文章を長々と書くんですよね(今の状況がそれだ)。日記なんだから開き直ってありのまま書けば良さそうなものですが、どうもネタを探してしまう毎日。だから骨折したときはショックを受けつつも実は良いネタになるかもとほくそ笑んだほどです(危険だな)。決してジェットコースタのような人生を望んでるわけではないのですが・・。

 さて、昨日の日曜日はお昼から大学に来てコンビニで買った食料をブランチに、その後は左手でイラストを描くことに挑戦したり、本読んだり。土曜日に引き続き結局すっかり休日でした。ああ、こんなことなら映画でも観に行くんだったなあと後悔しつつ、トマス・ハリス「ハンニバル(上)」を読み終えました。まだ下巻を読み終えていませんが、もしこの内容が映像化されているのなら、さぞかし壮絶でしょうね。早くもドキドキです。想像するだけで恐ろしくて夜も眠れません、12時間も(夜が明けるから)。

 そうそう、先日いただいたHarrodsのテディベアですが、名前が決まりました。どうやら顔に書いてあったらしく、クマ好きのあの人の鑑定(?)によって「Holy(ホリィ)」君(男の子のようです)であることが判明(笑)。ということで、めでたく彼は今後ホリィ君として生きていくことになりました。昔、美川憲一似の堀井君という友人がいましたが、彼とはおそらく関係ないでしょう(絶対ない!)。Kずえさん、ありがとうございました〜。さて、後は通称のニックネームを考えるだけですね(<名前付けてもらった意味ないやん!)。

 本日は月曜日でお昼は病院です。ようやくギプスが取れます(万歳!)。それにピンが1本抜かれる予定。今後はリハビリに精進せねばなりません。完治までにはまだ時間がかかるので、すぐに実験ができるかどうかは微妙。午後は自主セミナ(第1回)があります。あ、まだ英語読めてなかった(汗)。


(4/17) 昨日は午前10時ぐらいに目覚め、一瞬大学に寄ってから、Hちや整形外科に行きました。いよいよギプスが切断され、人さし指と親指の骨を結んでいた針金を抜いてもらうことに。針金は全部で3本入っているので、まずはX線イメージ画像(リアルタイムでレントゲン画像が見れるやつ)で正しい位置を確認。見当をつけたら局部麻酔をして親指の付け根の皮膚を1ミリメートルほど切って引っこ抜くという感じ。まるで親知らずでも抜くみたいな力技です。痛くはなかったですが、抜けてる様子を想像すると恐ろしくて夜も・・(以下略)。抜いた針金は記念にもらいました。親知らずのときもそうでしたけど、医者は抜いたものを患者にあげたがるようです。産業廃棄物を減らそうという魂胆でしょうか(あり得るな)。それからレントゲン写真も撮って抜けた様子を確認。大丈夫なようです。しかし、親指は筋肉が固まっていてまだ思うように曲りません。リハビリの手ほどきは受けたので、とりあえずは毎日それを実行するしかありません。焦らずに、少しずつ頑張りましょう。イチ!ニ!イチ!ニ!(なんて、声には出しませんが)。

 と、ここまでは順調でした。問題があったのは会計の時です。今回の診察料を払おうとしたら、すでに払った入院前の診察料に間違いがあった(向こうの入力ミスで)と言うのです。「ああそういえばやけに高かった記憶があるなあ」と思って、いくらぐらい戻ってくるのか希望に胸を膨らませていると会計のお兄さん曰く、「****円ほどいただくことになりますが」っておい!払うんかい!払わなあかんのかい!あーびっくりしたなあ。やられました。まさかね、またお金を取られるとは思っていませんでしたよ。なんだか損した気分です。たとえ本当に入力ミスで払うのが妥当だとしても、疑っちゃうよねえ、もしかして騙されてるんじゃないかと。ミスをしたのは病院側なんだからそんなこと今さら言っても遅いでしょ。安売りした後でやっぱり定価分払ってくれと言ってるようなもんじゃないのか?などと言えば払わないで済みそうな気がしないでもありません(笑)。その場では領収書を持っていなかったので後日改めて、ということになりましたが、どうしたものでしょう(たぶん払うだろうけど<小心者)。

 という経緯がありまして。さて、先週一度ギプスが取れて自由になったものの再び封印されていた右手(これがほんとの封印再度、なんていうくだらないギャグを今思い付いた)ですが、昨日ようやくベールに包まれていたその全容が明らかになったわけです。かさかさに荒れて血色の悪い肌、長い固定期間の間にすっかり凝り固まった手首や親指の関節、生々しい手術痕、未だ骨折箇所の補助のために埋め込まれたままの針金が内側から皮膚を突き破らんとしている様子などなど、ちょっと刺激が強いかもしれませんが、記念に写真を撮りました。予め断っておきますが、心臓の弱い方はご覧にならない方がいいです。ではいきますよ。心の準備は良いですか? 本当に見せちゃいますよ。後悔しても知りませんからね。あくまでも自己責任の上でご覧になるようお願いします。いいですね。心してご覧ください。しかし、きっと惨たらしくてとても正視できないでしょう。ああなんて恐ろしい。こんなことが許されるのでしょうか。さあこれが最後のチャンスです。やめるなら今ですよ。本当に良いんですね。仕方ありません。あなたは来るところまで来てしまったようです。ではお見せしましょう。これが、その衝撃画像です!(じゃ〜ん) わーこれは確かに衝撃。ホリィ君ピンチ!(<っていうかパンチされてる<いや、それ以前にギプスが取れてないぞ!) なんてね、すみません。冗談です。本当は、特に見るに耐えないということもなく右手は綺麗なもんです。実はギプスもちゃんと取り外し可能なもので、外出時と寝る時は装着しておかなければなりません。まあ取ってから撮っても良かったのですが、面倒だったので(笑)。あ、そうそう、ちなみに抜いてもらった針金は密封されてこんな感じ。5.7センチメートルあります(定規で測った)。

 夕方は自主セミナでした。S田氏の研究発表があり、残りの時間は英語文献の輪読&要訳。それにしても、いざ英語で読もうと思ったら読めない言葉が結構ありますね(自分だけか?)。「Na(ナトリウム)」を「ソディウム」、「K(カリウム)」を「ポタシウム」などと読むのは序の口で、「摂氏〜度」という「C」の左上に「マル」がついたやつなんて、声に出して読んだ記憶がありません(苦笑)。そういうことが分かっただけでも有意義なセミナだと言えるでしょう。発音なんて正しくできなくても良いけど、せめて読み方ぐらいは知っとかないとなあ(しみじみ)。

 本日は火曜日。ギプスが取れるようになったのは嬉しいけど、実際はまだまだ自由に動かせないのに外していると治ったのにさぼっているような印象を与えかねません(笑)。ということで、なるべく人前ではギプスを外さないようにしないとね。って、なんだかつまらないことに気を使っているような気もしますが、自己防衛だと思いましょう(うんうん)。今日はどこかで環境学研究科の入試があるみたい(昨日もあったのかな)。


(4/18) 昨日も昼までぐったり。いい加減、生活リズムをちゃんとしないと後輩に対して示しがつかなくなりそうです(汗)。大学に来てからはH君とともに放射化分析のお手伝いをして、その後生協で本と食料を買って来て昼食。論文原稿も少し書きました。買った本は、森博嗣先生の新刊「臨機応答・変問自在」です。いやあ、以前講演会でおっしゃっていた通り、本当に出たんですね、授業での学生たちによる質問集。一気に読んで読了してしまいました。森先生の回答はテンポ良くてもちろん面白いのですが、他に面白かったのは、脚注で丁寧に「ちなみに」の用法を説明していた箇所でしょうか(笑)。

 放射化分析のお手伝いでH君と一緒に作業をしている時のことですが、話の成りゆきで「どうして肉を食べないのですか?」と訊かれました。ずっと公言してきて実行しているので何度か聞かれる質問ですね。ここら辺で少し回答めいたものをまとめておきましょうか(ちなみにここで言う肉とは牛肉・豚肉・とり肉を指すものとします)。一番の理由は習慣です。もう何年も食べていないから。積極的に食べたいと思うことは非常に稀になりました。きっかけとしては、ちょっとプライベートなことですが昔、体質を改善させる必要があって食事を制限したことです。肉は食べない、砂糖からハチミツへ、白米から玄米へなどという具合にいろいろ食生活が変化しました。それはもう大変化と言っても良いでしょう。しかも家族ぐるみです。あみぐるみではありません(<誰も言ってない)。まあ一人だけ食生活を変えるよりは合理的ですからね。当初はやはり肉が食べられないことが人並みに苦痛だったと思います。玉子も食べていませんでした(今は食べますが)。当然メニューの種類も限られてきます。禅僧のようにと言ったら大袈裟ですが、シンプルな食生活にならざるをえませんでした。しかし、そんな食生活も長年続けていると慣れてくるものです。そのうち肉を食べるなんてことも忘れていました。特に必要だとも思わなくなりましたし、現に食べないでも立派な健康体を維持できています。断っておきますが、肉を食べなかったから健康になったと主張したいわけではありません。偶然かもしれませんし、それは人それぞれでしょうから薦めたりもしません。そんなことはどうでもよくて、ただ何年間も肉を食べていなかったという事実があるだけで、結果として肉を口に運ばなくなったというだけです。それに食事自体に対する興味もあまりありません。はっきり言って、何を食べようかと迷ってる時間がもったいないと思ってしまいます。そういう点では肉を食べないのは結構便利で、生協に行っても初めから選べるメニューが限られているのです。たまにおろしハンバーグ豆腐ハンバーグテリヤキハンバーグが並んでいたりしますが、そんな時でも迷わず横にあるブリの立田揚げを選べば済みます(あ、魚は食べますので)。「食べる楽しみがなくて寂しくないですか?」なんて訊かれることもありますが、他にも楽しいことはたくさんありますからね。特に不自由はしていません(笑)。もちろん、美味しいものは美味しいと思いますし、不味いものよりは美味しいものを食べたいくらいには思います。だから、肉も美味しそうだと思うし、嫌いでもないし肉体的に食べられないわけではありません。ただ食べないだけです。当然宗教的理由もありません。食に楽しみを見い出す行為も否定はしません。自分はそうしないというだけです。さて、なぜ「肉を食べない」という行為に理由が必要なのでしょうか。宗教上の理由で食べないとか、嫌いだから食べないとか、健康のために食べないとか、仕事で食べないといった理由がないと食べないわけにはいかないのしょうか。ところで、あなたはどうして肉を食べるのですか?

 思いのほか長くなってしまいましたが、もう少し。今、久しぶりに右手も使ってキーボードを叩いているんですけど、ぎこちなさが新鮮ですね。気を抜いたらつい左手だけで打とうとしてしまうくらい左手だけで打つことに慣れてしまってますから。「右手を使わない方がタイピングが早い」というのも今ではありえなくもないですね(笑)。右手を使ってみて気付いたことは、タイピングには結構手首の動きが重要だということ。リターンキーまで小指を伸ばすだけで固くなった右手首が痛くなります。そんなふうに、まだまだぎこちなくて回復までには時間がかかりそうな右手です。ただ、書いている内容がぎこちないのは右手のせいではなく前からですが(苦笑)。

 ということで今は当然ギプスも取っています。別に誰も見たいとは思わないでしょうけれど、せっかくなので今日はちゃんと公開しましょう。今度こそ、本当に、ギプスを取った生の右手の姿です。うんうん確かにギプスは取れてるみたいだね・・って肝心なところが隠れてるぞ! しかも森先生の新刊でだ。はは、すみません。二日連続でしつこいですか。もうしません。昨日からもったいぶってばっかりいますが、こうでもしないと面白くとも何ともないほど普通の手だからです(笑)。とはいえ、いつまでも見せないでいるような代物でもない(もちろん見せるほどの代物でもないでのすが)ので、普通の右手が写っているだけのつまらない写真になることを覚悟の上でお見せしましょう。ついに今ベールを脱ぎ白日の下にさらされることとなった、これこそ正真正銘の生の右手です! ふむふむ、これはまた綺麗に治ったね、まるでクマの顔のように見えるくらい綺麗だ・・と思ったらホリィ君じゃねぇか!(やると思った) 困るなあ、勝手にフレームインされちゃ。どうやらホリィ君は写りたがりやのようです。そういうことですので、残念ながら今日もまた生の右手の姿はお見せできそうもありません(結局見せないのか!)。まあ、文句はホリィ君に言ってください(笑)。というのもなんですから、今年の年賀状の何枚かに使用した、発掘されたおバカな近影写真でもどうぞ(顔は見せても怪我した手は見せないらしい)。

 さて本日は水曜日。ラズベリージャムをつけて食べるための食パンでも買って帰ります。


(4/19) 朝からのぼせ気味の木曜日。針金を抜いた時の傷口も塞がり、一ヶ月ぶりくらいに右手をシャワーで洗うことができました。すっきり爽快です。擦っても擦っても皮がボロボロとれます。で、ずっとシャワーを浴びていたのでのぼせているわけです(笑)。ちょっと気持ちも悪い気がしますが、たぶんこれは二日酔いでしょう。昨夜の新歓コンパのせいですね。まあ詳しい話は後ほど。

 何日か前に書きましたが、カールヘルムの服を買った時にもらった「なごや商業フェスタ2001」のくじ引き券(正式にはラッキーカードと言うらしい)の当選番号が昨日発表されていました。予定通り、昨日中●新聞が配達されたので、それで確認できました。が、な〜んも当たらず。別に期待していたわけじゃないですが・・。当選番号だけ確認して捨ててしまうのももったいないので、一通り新聞は読んでみました(ひねくれた読み方だ)。久しぶりにじっくり読みましたけど、あんまり面白くないなあという印象。相変わらずのテレビ欄は毎日テレビを観るわけじゃないのでつまらないし、記事の内容も特に目新しいところはなし。何よりもページを捲ってたら手が汚れて腹立たしい(笑)。強いて役に立ちそうなことを挙げるとしたら、折り込み広告があるということぐらいでしょうか(ほとんどが必要もないものですけど)。たまにスーパーの安売りのお知らせがあったりすると役に立つかもしれません。しかし、スーパーに行くこと自体が少なくなりましたので、新聞代を払う分、やっぱり安く買い物したとしても元が取れないですね。う〜ん、結局新聞はあまり役に立たないということか(笑)。ということで、お試し期間(5日間)で終わりですね、きっと。

 昨日は昼から大学でしたが、なんかいろいろ雑用をしていたら時間が過ぎたという感じ。そのうち夕方になり、5時半からは講座の人間みんなで揃って本山の居酒屋ロッパへ向けて出発しました。例年は講義室を使って中でやっていた新歓コンパですが、今回は外です。準備をしなくて良いのは楽ですね。6時過ぎに到着し、ほどなくしてコンパが始まりました。今年の新顔はM1が3人(留学生含む)、4年生が4人ですが、来ていたのはM1が2人と4年生が2人でした。彼らから自己紹介してもらい、前からいる人間も自己紹介をすることに。しかしこれが長かったです。全員で20人弱しかいませんでしたが、全部の自己紹介が終わった頃には午後8時をまわっていました。もちろん自己紹介だけで終わっていればこんなに長くなるはずはありません。それぞれの自己紹介のときにいろいろ質問をされるのです。それが長い(笑)。そのほとんどはどうでも良い質問なんですが、みんなお酒を飲んでいるのでそんなことは気にしません(ときには自己紹介すら聴いていません)。場つなぎみたいなもんですね。時間潰しにはなります。その後、さらに2時間くらい飲み続け、結局終了したのは11時頃だったでしょうか。2次会もなく、みんな大人しく帰路に就きました。個人的には久しぶりにカラオケでも行きたかったのですが、翌日も平日で仕事がありますし、今思えば懸命な判断だったと言えるでしょう。

 今日は午後から学生実験があって初日なのでチュータとして顔を出すことになっています(今度こそ本当に)。主な仕事は身体障害者の学生のアシストをするというもの。実験では危険な薬品を使ったりしますからね。結構大変そうですが、それが仕事です(しかし交代制でやるので少しは楽かな)。いずれにしても右手が治らないことには新聞のように役立たずですけども。

 なるほど、朝に書いたら短くなりますね(そうでもない?)。


(4/20) 昨日は新聞は読む価値がないみたいなことを言いましたが、当たり前ですがあくまでも自分にとってです。自分にとって肉は価値がないのと同じレベルですね。とフォローしつつ、ただ昨日の新聞は良かったですよ。集英社新書の広告欄に森先生「臨機応答・変問自在」が載っていましたから(にこにこ)。もうそれだけで嬉しく思ってしまいます。ひょっとして、新刊が出る度にこういう広告は載っているのでしょうか。それなら新聞を購読しても良いかなと思わないでもないですね(森先生関連なら何でも良いのか>良いのです)。まあ、裏を返せば、それだけ他の部分には価値を見い出していないということですけど(笑)。

 そうそう、教育に新聞を取り入れようという記事の中に小学生か何かの投稿があって、「漢字が覚えられる」とか「テレビのように時間が決まっていないのでじっくり読んでいろんなことを知ることができる」とか利点があげられていました。しかしお嬢ちゃん、本を読んでも漢字は覚えられますし、そもそもテレビから何か知ろうと思うのが間違いですよ。とはいえ、テレビは情報の入手手段としては効率が悪いということに気付いた点は賢いですね(笑)。

 一昨日だったか、また三越のカールヘルムからハガキが来ていて、期間中ハガキ持参の方は店内の全品が10%引きで購入できますよというお知らせでした。またまたこういう甘い文句で足を運ばせようとして、困りますねえ。一瞬つられそうになりましたが(笑)、今月はすでに結構出費があるのでなんとか思いとどまったしだい(危ない危ない)。でも、Tシャツくらいならいいかなあと思ったり思わなかったり、揺れ動く乙女心です(乙女じゃないけど)。

 森先生の真似をしているわけではないですが、ここ2日ほどサマータイム的生活になっています。朝は6時頃に目覚め、8時には大学へ来てますからね。おかげで眠くて眠くて朝からコーヒーを2杯も飲まなければなりません。それにお腹が空きますね。ご飯が食べたくなります。実に健康的ですが、食事にあまりお金をかけたくないのでさらにコーヒーを飲んで誤魔化すはめに(苦笑)。胃に優しくない生活です。しかし、何かを得ようと思えば何かを犠牲にしなければなりません。さて、一体何を得ようとしているのかは、秘密です。なんて言うと、どこかの情報筋から誰かの秘密を得て悪巧みをしようとしているのではないかなどと誤解する人は、いませんか、そうですか。

 本日は金曜日で、奨学金の申請書類の提出期限です。なんかドクタコースは100%もらえるという噂を聞いたのですが、本当でしょうか。精神衛生上はあまり期待しない方が良いでしょうね。もらえなかったらショックが大きいですから。さあ〜て、何を買おうか、迷うなあ(<期待しとるやん!)。


(4/21) というか奨学金はちゃんと勉学に役立てるように!(>自分) もらえるかどうかはわかりませんが、昨日のお昼過ぎに一応申請書は提出してきました。しかしなんですな、申請書とか事務関係の書類というものはいっぱつめから不備がないことの方がまれですね。たいてい提出する前にその不備に自分で気付くか、事務の人に指摘されて気付くかのどちらかです。どちらにしろ結局は問題なく受理されるので些細なことなんですけど・・。いやね、昨日はD1の3人で奨学金の申請書を提出しに行ったのですが、3人が3人ともなんらかの不備が発覚したもので(笑)。T辺氏は一番不備の度合が大きく、連帯保証人の名前と印鑑がない書類があって締め切りを延ばしてもらうことになり、T中氏は振込口座の毎月の貸与額の欄に金額を書いてないことに受理された後に気付くという有り様。そして自分はどうだったかというと、毎月の貸与額を書くところに修士の金額(こちらの方が安い)を書いていたというテイタラク。まったく、自分を安く見積もったもんです(苦笑)。こんなんじゃ書き方をちゃんと読んだのか?と我ながら疑いたくなりますね。まあ、事前に気付いて訂正のみで受理されたのでことなきを得ましたが・・。ほんと、こういう書類を提出するときは必ずと言っていいほど何かあって、毎回どうにかならないものかと悩んでいます(本当はそんなに悩んでいません)。

 そんなわけで、今月は数々の書類を提出してきましたが、最後に申請書の親玉みたいなのが残っています。日本学術振興会の特別研究員(略して学振)の申請書です。当たれば給料をもらいながら研究できるというやつ(奨学金より遥かに望みが薄いけど)。去年は確か締め切りが5月だったような気がしますが、今年はどういうわけか早くて週明けには然るべきものを揃えて提出しなければなりません。研究成果とか研究計画とか推薦書とか。しかも不備はほとんど許されませんからね。だからコピィした用紙に印刷位置を確認しながら何度もプリントアウトしたり、手で書くところは鉛筆で下書きをしてからボールペンでなぞるという慎重な作業をしています。骨折治療中ですが、なんとか字が書けるまでには右手が回復していたのは不幸中の幸いと言えるでしょう。しかし、まだ肝心の研究に関する書類の原稿ができあがっていないので、全体的には7:3くらいで不幸です(苦笑)。

 そうそう右手と言えば、今週はことごとくギプスを取った右手の全容をお見せすることに失敗してきましたが、今回は最後にして初のスクープ、ついに撮影に成功しました!(誰ですか、もういいなんて言ってるのは?) 心して(あるいはあきれ顔で)ご覧になってください。これが見納め、右手からギプスが取れた姿はこれだ! って、確かに叙述的には嘘はついていないけど、これは右手が抜けた後に残されたギプスの姿じゃないか(やっぱりそんなんか)。しかもまたまたホリィ君の登場で右手を突っ込んでるし、親指用の穴から覗いているのは何かと思って近寄って見ると・・マスコット犬だったのか(やりたい放題だな)。もういいですか(笑)。すみません。こんなことばっかりやってるのは、ネタがないときか、余裕がないときか、あるいは両方ともないときかだと思ってください。

 本日は土曜日。休日になると決まって半額フィレオフィッシュを食べ損ねていたことに気付くこの頃です。それだけ余裕がないのかな。「ゆとり」のある教育ってのを受けると少しは余裕が手に入るんでしょうか。義務教育の期間を長くするという方向の「ゆとり」でも良いような気がしますけど、そう簡単にはいかないんでしょうね(って話が変わってる)。今日は学振の書類をとりあえず書き出してしまいたいところ。


(4/22) 同じような話ばかりしていますが、カールヘルムから今度は夏物のカタログが届きました。うーわ、うーわ、欲しい〜(笑)。けど、だめだめ! そんなんじゃだめです。浪費王子になってしまいます。そんな簡単に甘い誘いに乗ってしまってはいけません。呼べば来るみたいな財布の紐が緩い客だと思われてしまうじゃないですか(すでに思われているかもしれないけど)。先日、カールヘルマーKずえさんと知り合いだということがばれてしまったのがいけなかったかなあ(笑)。「欲しいのがあれば連絡してください」なんて書いてあったら駄目押しです。そんなことされたら何か注文したくなりますて。まいったなあ。え〜と服にお金をかけるようになってどれぐらいたったっけ? 随分と遣ってきたような気がするしなあ。まあ、その分携帯電話も持ってないし、新聞も取ってないし、食事も減らしてるし、電気代も安いし(内緒だけど)、デート代があるわけでもないし(あって欲しいけど)、いろんなところで出費を抑えてきたわけですが、もうそろそろ限界かなという気がするんですよねえ。ここに至って、ちょっと目標ができてしまいましたから。そう、目先のものに捕われていては、いつまでたっても本当に欲しいものは手に入らないのです。そんなことは経験上分かっているのです。ああ、でもねえ〜、お店に行くぐらいは良いのんちゃう? いやしかし、ハガキ持参で割引になる期間中には行けそうもないしなあ・・。やっぱりここはしばらく我慢するしかないでしょう。そう、我慢だ我慢。Tシャツくらいで我慢しよう(結局買うんかい!)。

 本日は日曜日で、今から毎年恒例のT中先生のお宅で食事会(アルコールあり)があります。なのでちょっと取急ぎ失礼いたします。帰ってきてからまた書きましょう。

 帰ってきました。夜です。今日は朝から走りましたね。集合時間には余裕を持って大学に来たのですが、上の文章を書いていたら時間が来て、後から追い掛けていったというわけ。をかへま氏風に言うと“日記を更新してからでないと落ち着いて遠出ができない男”の中の男です(笑)。途中で無事追いついて地下鉄の駅でも他のメンバをしばらく待っていたので、結局そんなに急ぐことはなかったのですが。千種JRに乗り換え多治見まで行き、そこからはバスでT中先生宅の近くのバス停まで、全行程1時間くらいの道のりです。今年は参加できる学生の人数が少なく先生宅の玄関にも余裕がありました(いつもは靴が入り切らない)。でもまあしかし、他の先生たちのご家族は来られていたので賑やかなもんです(特に子供達が)。12時を回った頃、乾杯してビールを飲みながらの食事となりました。料理は毎年T中先生の奥さんが大量に作ってくださいます。今回の目玉は丸焼きのチキンでしたね(3羽もありました)。他にサラダや揚げ物や焼飯などなど盛り沢山です。いつもながら奥さんには頭が下がります。どの料理も美味しくいただきました(肉以外)。やがてみんなお腹いっぱいになり、外で体を動かす人がいたり、部屋の中で赤ちゃん(M村先生のお子さん)の様子を観察して楽しむ人がいたりで、午後の麗らかな時間が過ぎていきました。天気は良く、空は空気の存在をしっかりと認識させてくれるほどの青空です。午後3時過ぎ、今年もまたぞろぞろと揃ってモデルハウスの見学に向かいました。しかし、開いているところが一軒しかなく、例年よりは短い時間の散歩。戻ってきたらおやつで、スイカケーキをいただきました。傍らではY本先生と犬Z君が将棋をしていたり、子供達はうろちょろして若さを遺憾なく発揮。おやつは美味しかったですが、ちょっと食べ過ぎましたね(苦笑)。6時前にはお開きになって、余った料理をめいめい詰めて、お礼を言って、それぞれ帰路に。Y本先生の車で大学まで送っていただきました。帰りも1時間くらいの道のりです。夕食を食べていませんが、まだお腹は空きません(笑)。

 さて、学振の書類はまだ完成していません。しかし今眠気を感じています。今夜のうちにやってしまうか、早めに寝て早起きして書くことにするか迷っています。寝たら起きれない気がするけど、眠いままじゃ頭が働かないというジレンマ。明日は朝から病院の予約が入っているということを考慮すると、う〜ん、どうするべきかなあ・・(悩んだままフェイドアウト)。


(4/23) 結局昨夜は折衷案。しばらく書類を書いてから帰宅して、日付けが変わる前には夢の中です。早く起きるために午前3時にセットしていた目覚ましで一度目が覚めたのですが、ことごとく目覚ましを止めて(笑)再び安らかに眠ってしまいました。さすがに3時はちょっと無茶でしたね。それでも最終的に起きたのは午前7時頃で、なんとかサマータイムは続いているようです。大学に来たのは9時過ぎで、少し学振の書類に手を加えてから、右手の診察のためにHちや整形外科に行きました。本日は月曜日で手の外科の日です。春休みが終わったからか、午前中だからなのか、立って待っている人がいるくらいひどい混雑ぶり。10時半の予約でしたが最初に診てもらったのは30分以上待たされてからでした。そしてレントゲン写真の撮影待ちでもえらく待たされましたね。後ろに座っていたご婦人方などは待たされていることで愚痴を言い合っていたほどです。確かに待ちくたびれた感はありましたが、紳士である私はいちいちそんなことでは腹を立てません。エネルギィの無駄です。そう、腹を立てるのはもっとここぞという時でないといけません。たとえば、野菜カレーというメニューなのに肉が入っていたときとか(ココ壱番屋がそうなんだな)、本を探していたら喫茶店からタバコの匂いが漂ってくるときとか(栄のブックセラーズだ!)、サーモンマックが「今だけ」の限定品でレギュラメニュー化しないときとか(そうだそうだ)、あと、見えそうで見えないときとか(<何の話だ)、そういうときしか腹を立てたりはしません。しかもたとえ腹を立てたとしても聖人君子である私は決して表に出すようなことはありません。あまりの腹立たしさに万が一表情が少し歪んだとしても、苦悶に耐えるキアヌ・リーブスぐらいにしか見えないでしょう。そんなわけで待つことさらに30分。あやうく顔がキアヌ・リーブスになるところを呼ばれてレントゲン写真の撮影は終わり、その後の診察はすぐでした。骨折の痕は見えないくらいに綺麗に治ってきているようです。連休明けの再来週に残りの針金(2本)も抜いてもらうことになりました。手術室で抜くということでしたが、入院の必要はありません。それまではせいぜいリハビリを続けて、左手と同じくらいに右手親指を動かせるレベルにしておくようにとのこと。早く実験も開始したいので、痛みを堪えて頑張るショゾンです。

 え〜と、これといって面白いものはありませんが、昨日の食事会&散歩のときの写真をせっかくですのでいくつかご紹介。まずは料理で、中に肉汁を吸ったご飯が詰まっているローストチキン(解体中)に、タマネギとピーマンとタコの酢和え、そして春雨を巻いているからそういう名前なのか気になる春巻や、オレンジ鮮やかなかぼちゃの煮物、焼飯ではなくて実は炊き込みご飯かもしれない焼飯(食べたのにはっきりせず)とか、イタリアのプロバンス地方の香りが漂ってきそうな(適当なこと言ってます)真っ赤なトマトなどなど。他にも料理はありましたが、写真を撮ろうと思ったのが遅かったため撮り切れず。それから外に出て、ひとつだけ開いていたモデルハウスの外観とか、途中で見かけた空と同じ色の家に、ぞろぞろみんなで歩く様子、さらに、まだ建物が建っていない宅地を見たり、民家の壁際に植えられていた白い花を咲かせる植物(名前分からず)を撮ってみたり。ここらへんは住宅街で家が密集してますが、犬が結構飼われていましたね。ぞろぞろ歩いているときもちょうど犬の散歩に何度か出くわしました。犬嫌いの人は住めないかもしれません。最後に、T中先生宅に戻っておやつに出てきた、旬にはまだまだ早い、今年初の種も仕掛けもあるスイカ

 というか、今調べたら「プロバンス」は正確には「プロヴァンス」で、しかもイタリアではなくフランスだし、トマトなんて関係なくてワインの産地じゃないか(唯一合ってたのは赤色のイメージだけか)。所詮この程度の知識で書いてる日記です(苦笑)。


(4/24) 引き続き書いています。気が付けば名古屋市長選挙も終わっていましたが、そんなことは関係ありません。選挙権がないのです。と言っても未成年だというわけではなく、単に住民票を移していないから。選挙のお知らせが届かないので本当に選挙があったのか疑わしいものです(市長も前と変わってないみたいだし)。ま、そんなことはどうでも良くて、重要なのは名古屋市民じゃないということです。つまり名古屋に住んで公共の設備や施設を使っているにもかかわらず、名古屋市には税金を払っていないという状況。そういうところを指摘されると後ろめたさを靴の底で画鋲を踏んだくらいには感じます。でも良く考えてみたら、公共料金は払ってるし、名古屋で交通機関を使ったり買い物をすればその分の税金が名古屋市に入ることになるはず。賃貸アパートに住んでいたら住民税なんて関係ないだろうから、つまるところ住民票を移しても移さなくても名古屋市に払う税金は同じなんじゃないでしょうか。良く分かりません。ただ、自分が名古屋市の人口にカウントされていないのは確かでしょう。ああ、そう考えると実際の人口はもうちょっと多いのかもしれませんね。住民票を一斉に移して、東京都民の人口を0にしたりすることも可能なんでしょうか。で、その分を過疎化が進む島根県に移して日本一人口の多い自治体として、出雲大社ばりに祭り上げるとか(嫌がらせやな)。

 病院から大学に戻って、お昼でも買おうと生協に立ち寄ってみたら、本とCDが安い。衝動的に文庫本を4冊とCDを1枚買ってしまいました。その後は、ひたすら学振の書類を書くことに専念です。午後4時前になんとか形は整い指導教官に目を通してもらいました。4時半からは自主セミナで、英語文献を輪読しながら要訳して、今回はT辺氏の発表があり終わったのが午後6時。昨夜は学振書類の細かい手直しなど。さて、購入したCDは何かというと、タンポポプッチモニミニモニ。中澤ゆうこのシングル曲を集めたアルバム「Together!」です。2割引ということも影響していますが、思わず手が伸びたのは否定しません。「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」を今まで聴いたことがなかったのですが、初めて聴いて、「なるほど、確かに頭が悪くなりそうだ」と感慨にふけっております(笑)。このテイスト嫌いではありません。しかし、曲よりも気になったのはモーニング娘。では安部なつみだけがいないということ。別ユニットに入ってないから当たり前なんだけど、何となく陰謀を感じてしまうのは深読みし過ぎか(笑)。別にファンじゃないけどね。

 本日は火曜日で、午前中は今年度初のコロキウムがあって、学振の提出締め切りでもあります。午後には書類を仕上げて提出したいところ。


(4/25) 昨日の「あべなつみ」の漢字が間違っていたことを誰も指摘してこなかったので自分で指摘しておきますが(笑)、正確には安倍なつみです。名前を間違うくらいですからまだまだファンとは言えませんね。よかったよかった(<嫌なのか!)。昨日購入したアルバムですが、矢口真里加護亜依タンポポのメンバであると同時にミニモニ。のメンバでもあって、別人として扱われています。そんなことを思うと、なんだかますます安倍なつみが不憫に思えてきますね(苦笑)。さてそこで、お節介にも考える安倍なつみの別ユニット名大会〜。えっとまずは「ひとりモン」に字面が似ている「ひとりモニ。」でしょ、それから独り残された状態ということで「ノケモニ。」(もちろん「ノケモン」の字面から)とか、「ミニモニ。」に対抗して「フトモニ。」とか(<どれも失礼です!)。あと順当なところではニックネームから取って「ナッチモニ」なんて結構いいかもしんない。もしかすると「プッチモニ」と間違われて売り上げが伸びる可能性もあるしね(笑)。そういう路線でいけば「タンポポ」に似ている「ユタンポ」というのはどうか(安倍なつみとは関係ないが)。極め付けは「後藤真希」に対抗して「安倍巻き」としてソロデビューするのはいかがか(<というかソロなら本人の名前で出したれよ)。

 そうそう昨日の朝、久しぶりにフィレオフィッシュを買いました(もちろん2つ)。ひとつを食べて午前中のコロキウムに臨み、昼食後は夕方までずっと学振の書類を清書したりコピィしたりでなんとか提出できました。しかし、案の上というか申請書にミスがありました。書かなくても良いところに書いていたという、説明をちゃんと読んでいれば分かるような単純なミスなんですが、被害は大きく二重線と訂正印だらけになってしまう始末(苦笑)。こうも不備が続くと「申請書に不備は付き物であるの法則」があるとしか思えません。まったくもって自分にうんざり。注意力が低下してきたのでしょうか。

 出すものを出した昨夜は少し落ち着いて読書ができました。「ハンニバル」です。いよいよクライマックスに迫っています。早く続きが読みたいのですが、読むのにもある程度のエネルギィが必要とされる作品ですね。鋭くて、気を抜くとすぐにでも切られてしまいそうな感じ。読み終わった暁には週末にでも映画の「ハンニバル」を観に行こうと企んでいます。

 本日は水曜日で、午前中は環境学研究科の入学式があります。「環境学」の理念とか必要性みたいなことについての有り難いスピーチがあったりするんですよ、きっと。報道陣もやってくるかもしれません(「環境」という言葉に弱いからね)。今年度から立ち上がった新研究科ということで、「新しいことをしますよ〜」的なことを外部にアピールするためには必要なセレモニィなのかもしれません。というかはっきり言って目的はそれしかないでしょう。本気で入学式をしたいと思っている人物が大学にいるのか疑問です。まあ生き残りのためにはやむを得ないのでしょうが、面白いことは期待できそうにありません。とはいえ大人しく出席はする予定。ただ、スーツは着ないで、おそらく相変わらずのカールヘルム姿ですね(笑)。ですね!ですね!ですね!ですね!(「ちょこっとLOVE」より>ちょうど流れていたので、つい)。入学式が終わって午後からは、さらに環境学研究科の専攻それぞれのガイダンスが行なわれる予定です。あ〜あ、そんなことで一日が終わってしまいそう・・(溜息)。


(4/26) 昨日の入学式はだいたい予想通り。式場はT講堂の裏にあるシンポジオンという建物の中のシンポジオンホールでした。午前9時半少し前にT辺氏とともにそこへ向かい、ホールに入って後ろの方の席に着席。やはり報道陣もそこそこ来ています。待っている間暇だったので、まだ人が入り始めのホールの様子を報道陣ばりに撮影。全部で250席くらい。左奥には弦楽団がいて音合わせをしている模様。優雅にも生演奏付なんですね。さすがにほとんどの人はスーツを着ていますが、そんなことお構いなしに私服で参加のT辺氏と私です(笑)。ホールに入ってくる人が次第に増えてきたとき、遅れてくる人のために後ろの席を空けておいてほしいということで前の方の席に移動させられました。そしたら、えらい前じゃないですか。圧倒的に目立ちます。ただでさえ目立つ外見をしているのに、私服を着つつ右手にはギプスですからね(苦笑)。まともにカメラに写ってしまう位置なので、迂闊なことができなくなってしまいました。本当はいろいろカメラに収めたかったのですが、目立ち過ぎるので断念したしだい。

 やがて唐突に弦楽四重奏が始まりました。それからしばらくは演奏者以外は何をするわけでもない奇妙な時間でしたね。はじめ何が目的なのか分かりませんでしたが、曲が終わりそうになったところでようやくお偉いさんたちが入場してきて、そういう仕組みだったのかと気付きました。しかし、コンサートを聴きにきたわけじゃないんだからもう少し早めに入場してほしいものです。まあセレモニィってこういう無駄な時間で成り立ってるようなものだから仕方ないと言えば仕方ないですが。さて、前振りから長い入学式、ここからがさらに長くてうんざりです。

 「一同、起立、礼、着席」の号令で入学式は始まりました。起立して礼をしたのなんて随分と久しぶりでしたが、長い学生生活で体に染み付いた習慣というものは恐ろしいもので、間の取り方も絶妙で滑らかに礼をしている自分に驚き。さらに、練習もしていないのに学生みんなの息が下手な中学生よりもぴったりなことに、「なるほどこれが義務教育の成果か」と妙に感心。見事です。そしていよいよ総長の有り難いスピーチが始まりました。内容は、20世紀の学問は専門化する方向で発展してきたものの、それも今日では行き詰まってきており、これからは真に領域を越えた文理融合型の学問が必要とされるだろうという話とか、「環境学」の意義や必要性について語られ、名古屋大学環境学の創成を目指しているというような話をされていましたが、最後の方には、「環境学」というのが今後学問としての地位を確立しているのかどうかは正直分からないということをおっしゃり、挙げ句の果てには「皆さんには同情を申し上げる」なんてことをのたまうではありませんか(が〜ん)。まあ冗談まじりで苦笑を誘ってはいましたが、総長がそんなと言うなよ〜という感じ。というか話長過ぎ(わかりにくいし)。壇上には他にも副総長とか研究科長がおられましたが、その方々は紹介されただけでした。

 その後、学生の代表(総代というらしい)として専攻それぞれからひとりづつ3人が前に出て宣誓を行ないました。そのときです。報道陣のカメラが一斉にそちらの方に向いたのは。えらく熱心に撮影するんだなと思っていましたが、どうやら目的は代表のうちのひとりだったみたい。社会環境学専攻の代表がモンゴル出身で名古屋在住の歌手であるオユンナという人だったのです(よく知りませんけど)。その歌手が入学したらしいということは知っていましたが、まさか宣誓までするとはねぇ。どういう基準で代表を選んだのか知りませんが、なんとなくやらしい意図が見えてしまいます。偶然にしてはうますぎるしね。いかにも「環境学」の広告塔って感じがしませんか。式後もインタビューを受けていたようです。まあ、どうせ入学式自体が宣伝みたいなものだから別に良いんですけどね。そういう人も必要なのでしょう、きっと。

 そんなわけで、結局総長しかスピーチしなかった入学式は終わり、研究科全体のガイダンスが引き続き行なわれました。が、その前に研究科長のお話がありました。「簡単にお話したいと思います」なんておっしゃっていましたが、これがまた長い。おそらく「簡単に」の定義が違っているのか、歳の差だろうと思われます。ガイダンスで、環境学研究科のシラバスはCD-ROM化されていて紙の節約をして環境に配慮されていることを初めにアピールしていましたが、たぶん本気では言ってないでしょう(本気で言っているのなら明らかに認識不足)。CD-ROMだって石油製品が使われていていずれ枯渇する資源を使っているわけで、しかもゴミになったら埋め立てられる運命です。下手したら紙より環境に悪影響になりかねません。環境学が聞いて呆れます。やるならウェブ上で公開するぐらいには徹底してほしいですね。少なくとも学生全員がCD-ROMを使える環境にある(パソコンを使える)ことを想定しているなら可能なはず。その後も留学関係や学生相談関係などなどガイダンスは続き、最終的にシンポジオンから出られたのはお昼前でした。

 お腹空き空きで戻って来てすぐに昼食。その後、午後1時からは専攻ごとのガイダンスがありましたが、その説明はすぐに終わり、宿所届やメールアドレスなどを書いただけで30分ほどで終了。それからは生協に行って食料を調達したり、「ハンニバル」を読んだり、小説じゃない本を読んだり、英語を読んだりいろいろ。とにかく午前中の入学式ですっかり憔悴です。目立つところにいたせいか、寝ることもなく律儀にも話を全部聞いてしまったし、姿勢を正していることに神経を使っていましたからね。あと、どうせカメラに写るのなら良い顔で写りたいじゃありませんか(笑)。歌手でもタレントでもないけどさ。そんなこんなでぐったりでした。

 本日は木曜日で、行事続きの今週にあって唯一特に何もない平日。こういうときこそ実験をするべきでしょうが、まだ右手が針金入りなので不安があります。下手なことはしない方が良いですね。大人しく論文原稿でも書いていましょう。


(4/27) 昨日はサマータイムもひと休みで少し遅く起きてみました(寝坊しただけ)。珍しく朝食を食べてから大学へ。昼食後、落ち着くかと思っていたらまだまだ事務的な書類関係でバタバタしてしまい、何をやっているのか不明確。とりあえず生協に行ってお菓子類を買ってきたことだけは確かです。「ちょこっとLOVE」プッチモニ現メンバーによるニューバージョンより、市井紗耶香がいた頃のやつの方が良いことも確かでしょう(主観ですが)。市井紗耶香の力は偉大だったなあと感慨にふけっていたわけではありませんが、気付けば夕食時。一体何やってたんだ?

 以前、食べることにそれほど興味はないと書きましたが、口は結構寂しがりやでお菓子はつい食べ過ぎてしまう質なのです。袋を開けたらすぐ食べ切ってしまうほどに。だから簡単に手が伸びないようなわざと取り出しにくいところにお菓子を片付けることがあります。そういうところに入れておけばそう易々と食べることはないだろうという考えがあるわけですが、いやあそれが全然甘い考えなんだな〜これが。いくらそんな努力をしても、食べたいときは取り出して食べてしまうんだから。おまけに、取り出すのに苦労しながら「こんなところにしまいやがった奴は誰だ!」とか腹を立てるのです(苦笑)。手間のかかるところに片付けている分、口に運ぶまで余計に時間がかかって効率が悪いったらありゃしません。結局取り出して食べてしまうんだったら、初めから全部食べてしまった方が良さそうなものです。その方がよほど時間の節約になるとは思います。とはいえ、それでは完全にお菓子に対して節操のない人間になってしまう恐れがあるんだよねえ(ぶるぶる)。自分に対するささやかな抵抗とでも言う意味でもちゃんと片付けるべきなんですよ、やっぱり。と言いつつ、今もお菓子を頬張っているのですけども(笑)。単に自制心が足りないだけか・・。

 少し前からこっそりリンクしている月探査情報ステーションのサイトの中に月占いというのがあって、生まれた日の月齢によって自分の性格占いと誰かとの相性占いができるようになっています。動物占いみたいな感じですが、「占い結果は関係者内で実施したアンケートの各項目の傾向から作成したもので、科学的根拠に基づいているわけではありません」と断っているところに少しサイエンスを感じますね(笑)。占ってみると月齢は28で、手塚治虫タイガー・ウッズと一緒です。性格は当たっているような当たっているような(当たってるのか)。なんか見られているように言い当てられてる気がしますから、不思議なものです。ちなみに、自分との相性度が80%の人の月齢は8とか18で、相性度100%の人の月齢は26でした。ほお、そうか。さて、誰でしょね〜(にこにこ)。えっと、さっきお試し期間中に届けられた新聞(22日分)をたまたま手にとったのですが、なんとその日の月齢も自分と同じ28ではないですか。偶然とはいえ、ようできた話やなあ、ほんま。

 昨夜、ついにトマス・ハリス「ハンニバル」を読了しました。実はこれ、発売当初に買ったものなんですよね。つまりちょうど一年かかってようやく読み終えたというわけです(実際に読んでいたのは10時間くらいですが)。レクター博士は相変わらず残虐でゾッとするくらい怖いですが、とても魅力的に感じられるのは人物描写が結構なされているからでしょうか。遠くから眺めて重そうに見えていたものが、近寄って持ってみたら密度が高くてもっと重かったという感じ。しかも鋭利で痛そうなんだけど、読後感はなぜか詩的な余韻が残ります。まるで手術のように麻酔のせいで切られていることが分からないとでも言いましょうか、不思議な感覚です。本文はもちろんのこと、訳者による解説も興味深かったです。これで週末には映画「ハンニバル」が観に行けるかな。さて、ラストがどう違うのか。

 本日は金曜日で連休突入前の平日ですね。出せる書類は今日のうちに出しておくのが得策でしょう。午後からは実験室の大掃除、夜は学科の新歓コンパ(2年生・他大学出身者向け)があります。正直、出費が痛いですが、右手も依然として痛いです。最近ちょっとした拍子に手首あたりに痛みが走るのは、右手親指付け根にまだ埋め込まれている針金が原因かもしれないと思うのは私だけでしょうか(<そりゃお前だけやろう)。


(4/28) 誇張日記(全体的に20%〜500%誇張されてます)。今となっては存在したことが疑わしく思える昨日は、夜更かしの疲労が赤字国債並みにたまっていたので11時頃まで布団の中で死んだように寝てました。目覚まし時計の音にも気付かなかったほど夢の中で遊んでいたのかな。と思っていたら、時計が凍りついたように止まっていただけやないか(ゼンマイ式なのです)。などとひとりツッコミ。同時に右側に大きくスイングされたギプスつきの右腕は、ツッコミ相手がいないので当然のごとく空を切り、その反動で生じた衝撃波で窓が揺れたとか揺れてないとか(揺れてません)。この調子では昼食の時間にはとても間に合わないと思いつつ、優雅にコーヒーなんぞをいれる朝、というか昼。この至福のひとときは、シールが中途半端に剥がれてこびりついて残っている粘着部分くらい外せない習慣です。これが快便を誘うのだ(食事中の方すみません)。その後すっかりルーチンワーク化されたお決まりの身支度プログラムに従って準備を整え、正午前にはなんとか家を脱出することに成功。アンドロメダ星雲が見えそうなくらい晴れ渡る空の下を、希望に満ちあふれた表情で意気揚々と歩いて大学まで向かう若い大学生を横目に見ながら、沈鬱な面持ちに鉛がついているんじゃないかと思わせるくらい重い足取りで大学に向かいました。カモシカのようなと形容される足を持っているので、いつもは研究室まで階段を5段飛ばしくらいで駆け昇っていくのですが、右手が完治してドミノ倒しの世界記録に挑戦することができるようになるまで(挑戦だけならいくらでもできる)は、いつ止まっても不思議はないほど古いエレベータを使っています。階数のボタンなんか牛の乳首のように突き出しているんですから。それをボチッとな〜と(ボヤッキー風に)押して上昇。

 さて、ようやくやってきた研究室でしたが、落ち着く暇もなく午後1時からは実験室のウルトラスーパー大掃除開始。クラーク・ケントもびっくりです。実験室はざっと見積もって10部屋もありません(数学的に真<森先生風)。昨年の年末以来の大掃除でしたが、年度末はいろいろ忙しくそれほど使用されていなかったため、すべてをひっぺがすようなことはせず1時間半くらいで終了しました。その後は、事務関係の書類を書けるだけ書いて、ジャッキー・チェンの映画に出てきた悪役の俳優にそっくり(ニューオーリンズのジャズバンドマン談)な写真とかも一緒に添えて、洋服を着た砂かけババア吉永小百合と噂されている心優しき事務のおばちゃんに提出。面倒臭そうに快く受け取ってもらいました。これで一仕事終わり。しかしこの後、ほとんど実行不可能だと思われるミッションが待っていたのです。そう、コンパ代のためにお金を下ろすというミッションが・・。

 お金を下ろすことのどこが実行不可能なんだ?と疑問に思う方もおられることでしょう。ごもっともです。下ろすこと自体はカードと暗証番号があれば雑作もないこと。赤子の手をひねるようなイタズラ小学生でもできます。じゃあ、何が問題だったのかと言うと、夕方時の最寄りのATMには万里の長城を彷佛とさせるほどの行列ができていたのです。とても並んで待っている元気はありません。まあしかし、これは不可能要因のほんの一部。とりあえずその場を後にして生協に食料を買いに行ったのでした。なにせ、起きてからまだ何も食べていませんでしたからね。で、戻ってきても依然として行列はカルガモ親子のように続いていたので一旦研究室に戻ってきたのですが、その頃にはお腹が減っていることも忘れていました。というより、新歓コンパで元を取るためにわざとお腹を減らしていたと言った方がいいかもしれません。そうこうしているうちに午後5時半。コンパの開始予定時刻は6時です。脱兎のごとく急いでもう一度お金を下ろしにATMのところまで行きました。並んでいるのは2人。その後ろに並び、数分で夢にまで見たATMの前に立つことに。そしていざお金を下ろそうとカードを入れ、暗証番号を押してみたら・・残高は約2300円。軽く腰が砕けましたね。3000円くらい下ろそうと思っていただけに(苦笑)。まさに実行不可能です。口座にお金がないのですから。ちなみに郵便局の方にも700円くらいしか残っていなくて、3000円下ろすことはあたわず。しかし、下ろせるだけは下ろして2000円を財布の中に。これで財布の中の全財産は2500円くらいになったのですが、コンパ代に足りるのかどうか実際にコンパ会場で受け付けを済ませるまでドキドキして、胸がはち切れんばかりの女性を見ているかのような心境でした(なんじゃそりゃ)。

 結局コンパの会費は2000円でギリギリ。おかげですっかり逼迫財政です。もう何もできません。500円ほど残っているとはいえ、迂闊に使うわけにはいきません。実はもうすぐ家のトイレットペーパが切れてしまうのです。昔からトイレットぺーパは森林破壊の一端を担うくらい消費量が激しい方なんですが、今日買うのを逃してしまうとえらいことになってしまいます。想像してみてください。どうしても我慢できずにトイレに駆け込んでみたはいいが、トイレットぺ−パがないのに気付いたときのことを。世の中にこれほど恐ろしいことが他にあるでしょうか(笑)。だから間違っても他でお金を使ってはいけないのです。それを肝に銘じながらの飲み会でした(嘘。飲んでるときにそんなことは考えていませんて)。コンパの詳しい模様は時間の関係上割愛させていただきますが、おそらく元は取れたかなと(お腹一杯)。

 本日は土曜日。みどりの日ですか。小学生の頃のクラスメートにみどりという名の凄腕の女の子がいましたが、彼女とは関係ないでしょう。ちなみに何が凄腕だったのかは忘れましたが。さて、この連休、結構みんな遊びに行ったり実家に帰ったりするみたいです。そんな中ひとり大学にいるのも悔しいので、映画くらい観に行こうと思っています。って、ちょっと待て。そう言えばお金がないじゃないか(が〜ん!)。トイレットぺーパを買うのがやっとの財政でどうして映画が観れるというのか・・。胆が清水の舞台から落ちたくらいぎゃふん(落胆)。


(4/29) 告白日記。ええと実は、某S田さんに指摘されて勘違いしていたことに気付いたのですが、昨日はみどりの日ではなかったですね(苦笑)。休みだということが頭にあったのでてっきり祝日だと思い込んでしまったようです。はは、まったくもって感覚がずれてますな。と、正直に告白しておいたうえで、改めて文章を眺めてみると我ながらなかなか際どい書き方をしていたことがわかります。現にそのおかげで、S田さんには昨日の記述は実は間違ってはいないのだと都合良く(私にとって)誤解された節があります(笑)。文脈からすると明らかに昨日がみどりの日だと勘違いしているととれるのですが、確かに厳密には「昨日がみどりの日」だとは書かれていませんし、読点で区切られているのであくまでも別々の文章だと看做すことは可能です。つまり叙述的には嘘は言っていないことになりますね。自分でも気付かないうちに上手いこと保険がかかっていたというわけです。いつもの傾向からして「本日は土曜日でみどりの日」というふうに書いていてもおかしくはありません。そう書かせなかったのは、勘違いしていることに無意識に気付いていたからか、単なる偶然のどちらかでしょう。それにしても、本人は完全に昨日がみどりの日のつもりで書いていたのに、「実は勘違いしているのではなくてわざと言い訳ができるような書き方をしているのではないか」とこちらにとっては願ってもない誤解をされてしまうあたり、いかにこの日記の書き手がひねくれ者だと思われているかが伺い知れますね(苦笑)。なるほど、そう読まれるのかと思ったしだい。しかし告白すると、実際はもっとひねくれているのです。たとえ言い訳ができないような書き方をしていたとしても、昨日の冒頭で宣言しているように誇張日記だったということで「日付感覚も誇張されてみどりの日を先取りしてしまったのだ」ということにして自己正当化を図っていたことでしょう、おそらく。というわけで、今回は本当の勘違いでしたが、今後こんなひねくれ野郎に騙されないよう、くれぐれもご注意を(笑)。

 ああ、いかんなあ。勘違い話でこんなに書いていては。何度も懸念していることですが、最近特に日記の分量が尋常ならざる傾向にあります。どこかに出かけたとか何かイベントがあったとかなら長くなるのもまだわかりますが、別段何があったわけでもない日に長くなるのはどうしてでしょう? 何もないから長くなるのでしょうか(無駄話が増える)。短いと何となく不安になるからでしょうか(スペース恐怖症か)。それとも単なる嫌がらせでしょうか(しかし読まれなければ嫌がらせができないという矛盾はある)。ひょっとして世を儚んでいるからでしょうか(自覚はないが)。あるいはそんな疑問をいちいち書いているからでしょうか(ある意味正解)。それから、親指骨折が完治間近の右手のリハビリのためと言えば結構現実的な響きがありますが、正味の話ちょっと詭弁の香りがしないでもないよね〜(誰が書いてるんだ?)。

 さて、ここからがようやく日記らしい内容です(笑)。昨日は昼過ぎまで家でゆっくりしていました。なにせ出かけるにもお金がありません。小銭で1万円くらいあるのですが、ほとんどが10円玉なので両替しないと使えないという状況です。そこまでするのは面倒だし、なにしろ休日で銀行は開いていません。そんなわけで、当然映画にも行けなくて、ただ大学にいて大人しくしていたという一日でした。夕食は買い置きしてあったカップラーメンをひとつ。う〜ん、これはいよいよもって近年稀に見る極貧生活に突入かなあ。まあ、お米はあるのでしばらく飢え死にすることはないでしょうけど、なんとなくドキドキする日々(笑)。

 そんなわけで、文字通り歩くしか能がない状態だったので街中にも出れず、夕方から夜にかけてはずっと読書をしていました。西澤保彦氏の「完全無欠の名探偵」を読了。なんでもないようなエピソードが物語後半に向かって収束していく様は、ともすれば出来過ぎと感じることもありますがところがどっこい、そうなって然るべき理由がちゃんと存在しているという周到な作品。ミステリィでよくある探偵や犯人が真相を説明的にべらべらしゃべるという行為についても西澤ミステリィ独特のSF的必然性が与えられていて、まさに完全無欠という言葉がぴったり。

 本日は日曜日。今日は本当にみどりの日ですね(笑)。「みどり」と聞くと、アラレちゃんの山吹みどりかサザエさんの声の加藤みどりか昨日も書いた小学生の頃のクラスメートの宇野みどりが頭に浮かびます。実にどうでもいいことですが。今日もおそらくインドアキャンパスライフ。


(4/30) ウソ日記。ということで書かれている内容はすべて本当のことです(これがすでに嘘)。昨日はサマータイムの勘を取り戻したのか夜が明ける前に目が覚めました。実に爽やかな覚醒です。その頃にはすでに朝刊が配達されています。いつものようにざっと目を通し世の中の動向をインプット。久しぶりに朝食を作りました。ご飯に玉子焼き、味噌汁もちゃんとあるという純和風メニュー。味は神田川俊郎も真っ青なほどブランクを感じさせない仕上がりでした。和食とはいえ、コーヒーだけは譲れないので挽きたてのブルーマウンテンをコーヒーメーカにセット。香しい香りが漂ってくる頃には外はすっかり明るくなり、小鳥のさえずりが聞こえてきます。天気は快晴で洗濯日和。清々しい青空に触発され、食事の後は思わず部屋の掃除を敢行してしまいました。若奥様よろしく鼻歌なんかを歌ったりして。まあ1週間に2度は掃除をしているので部屋はいつも綺麗なものなんですが、せっかくの休みということもあり普段は手の届かないようなところにも手を伸ばしました。そして洗濯物を干すついでに高級羽毛布団も干してから家を出発。

 右手の調子がなんとなく良かったので大学までは久しぶりの自転車。朝の冷たい空気を切りながらの走行は気持ちの良いものです。大学までの道のりは短いものですが、それでも長くいれば顔見知りになる人はいて、昨日も途中で犬の散歩をしている女性に会って軽く挨拶。犬もこちらの顔を覚えてくれているような気はしますが、ご主人様にいつも声をかけてくる油断ならないやつだと認識されているだけかもしれません。いずれにしても可愛いものです。さて、さすがにゴールデンウィーク、大学には人が少ないですが教授陣はしっかり来ています。忙しいんでしょうね。しかし、そんなことはお構いなしにお休みモードの私はお昼前バスに乗り街へ出かけました。

 最近お金がないないと言ってましたが、実は部屋の掃除をしたときにちょっとしたお金を見つけていたという良くある話。この機会を逃す手はないということで、街へ出て映画を観ることにしたのです。何を観に行ったかはだいたい察しがつくと思いますが、「チキン・ラン」です。粘土で作った人形をひとコマずつ撮影してアニメーションさせる、いわゆるクレイアニメ。全般的にコメディなのですが、その中には「人間性とは何か」とか「人生の意味は」などといった深いテーマ性が伺える秀逸な作品でした。もちろん抱腹絶倒したのは言うまでもありません。パンフレットも買いました。気分を良くして大学に戻ってきてからは、ずっと読めていなかった「グリーン・マイル」を6冊一気に読了。当然すべて読み終わったときには日が暮れていました。映画もそれなりに良かったですが、さすがのスティーブン・キングです、刊行と同時に執筆していたとは信じられないような伏線の張り方はもちろんのこと、軽妙な比喩表現に顔がほころぶこともしばしばでした。

 夕食は数人で外食。少し離れたところにある、この4月から新しくオープンしたエジプト料理の店に行きました。この店のメインはもちろんエジプト料理なのですが、なぜか人気メニューはお好み焼きなのです。店長に言わせるとエジプトにも似たような料理があるらしく、それを日本人の口に合うようにアレンジしたもので、山芋の代わりにアレを使うのがミソだとか。お好み焼きに関しては結構うるさい方なのですが、信じられないくらい美味しかったです。専門店でも滅多に味わえないような味に珍しく感動しましたね。ちょっと値段は張るものの、ぜひ贔屓にしたいお店です。帰ってきたのは午後9時前。朝から夜まで非常に有意義な過ごし方をした祝日だったと言えるでしょう。

 以上、ウソ日記でした(笑)。さ〜て、一体どれほどの嘘が隠されているのでしょうか。まあ普段の日記を見ればどこが嘘なのかはすぐに分かってしまいますけど、エイプリルフールでもこんなに嘘はつかないでしょうね。しかもかなり希望的な嘘が含まれていたりするあたり、我ながら恥ずかしい(苦笑)。本日は月曜日で、書類提出と新歓コンパでほとんど終始してしまった感じのする4月も最終日です。今日は頭を切り替えて論文原稿に集中したいところ(これが一番嘘っぽいな)。


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