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日々これ勉強(2001年4月の前半)

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三十六計逃げるに4月(の前半)

(4/1) どうも先月は後ろ向きな思考ばかりしていたような気がするので、今月はせめて右向きくらいの思考をしようと決意するエイプリルフールです。

 昨日はちょっと疲れ気味で昼過ぎまで寝てしまいましたが、右手のギプスが外れる夢を見ました。骨折が治ってギプスが取れたというのではなく、手が痩せてしまっているのかなぜか取り外し可能なのです。それでは全然ギプスの役目を果たしていませんが、とにかくスポスポにギプスが取れていました。もうその印象しか残っていません。ギプスを外して一体何をしていたのか、もう思い出すことはできません。しかし、夢に見るほどギプスの存在を気にしているのは確かなようですね(笑)。最近右手のギプスより先(つまり指)がこころなしかどす黒くなっていたり、手を軽くではあるものの四六時中挙げっぱにしていることによって肘が痛くなってきたり、そういう二次的影響が目立ってきています。そんな症状もあり早く取れてほしいと思っている反面、話のネタになる絶好の道具が無くなってしまうのは惜しいと思っている自分もいるんですよね(比率にして7:3くらい)。こういう矛盾した感情が取り外し可能なギプスの夢を見させたのかもしれません。などとくだらない分析をしたところで現状は少しも変わりません。とりあえずはカルシウムを採って骨の再生を促すだけの日々です。

 と言いつつ食事の回数は明らかに入院時に比べて少なく、昨日も夕方頃コンビニで買ったものを食べただけでした。しかしカルシウムだけは少なくとも1日に必要な分の半分は摂取しています(そういう飲むヨーグルトを飲んだのだ)。ただ、半分で大丈夫なのかという問題は存在し(それも骨折中なのに)、それ以前にカルシウムが採れればそれで良いのかという疑問も残っています。それで頭を悩ませていて食事をするのも忘れていたくらいです。というのは嘘で(エイプリルフールにしては可愛い嘘だな)、ほんとはずっと読書をしていました。森先生「数奇にして模型」の再読です。というのも、本日は那古野コネクションの定例オフ会で、「数奇にして模型」の舞台になっているところを散策する予定だからです(にっこり)。現場に立った時に、作品世界を少しでもイメージできるようにしたいという動機ですね。「ああここで誰と誰が会話をしたんだなあ(うっとり)」などという妄想を膨らますためだとも言えます(笑)。一気に1冊の本を読んだのは久しぶりで、6時間くらいかかったでしょうか。しかし、森ミステリィは何度読んでも楽しくて幸せな気分になれます。やっぱり最高だなあ。

 さて、そんなわけで読書中に指導教官に言われた早急の仕事があることもひとまず忘れて(<良いのか?)、日曜日の本日は午後からオフ会です。午前中に新しい名刺をなんとか作りたいところ(いつもぎりぎりだ)。桜も見ごろ、あとは天気次第。


(4/2) フランスのある王様がそれまで使われていた暦をやめて、現在の1月1日を年の始まりとした(これが今のグレゴリオ暦)ために新年を祝う日が替わってしまったものの、やっぱりそれまでの年の始まりだった日(今の4月1日)に「嘘の新年だけど祝おう」としたのが始まりだったらしいエイプリルフールの昨日は、午後からオフ会でした。そのレポートを以下に。

 人間とは前回の教訓を生かして成長するもんだとばかり思っていましたが、どうやら自分に関してはあやしいものです。そう、またしてもギリギリな出足でした。「名刺作りは明日の午前中にやればいっか」などと余裕をかまして右手が使えないことを計算に入れていなかったのは、なんとも間抜けなことです。昨日、目覚めたのは午前9時頃で、骨折中でギプスがはまっている右手は使えず家を出るまでにまず時間がかかります。そして大学に寄っていざ名刺を作り始めたら、レイアウトが固まらない上に(どうでもいいところにこだわるのだ)、キーボード操作は左手に限られているのでさらに大幅な時間ロス。さらに印刷にもいつも以上に時間がかかったような気がします(プリンタに罪はない)。作業が終わったのが12時20分、できあがった名刺やら何やらをカバンに詰め込み、地下鉄の本山駅まで走っていったのでした。集合時間は午後1時です。しかも鶴舞公園で、本山から地下鉄一本では行けません。この時点で選択肢は4つ。今池で桜通線に乗り換え、御器所で鶴舞線に乗り換え鶴舞まで行くか、栄で名城線に乗り換え上前津で鶴舞線に乗り換えるか、あるいは伏見まで行って直接鶴舞線に乗り換えるか、または千種でJR中央本線に乗り換えそこから一駅の鶴舞へ行くかでした。車内でしばらく逡巡した挙げ句、お金はかかるものの電車さえあれば遅刻の可能性が一番低いと思われるJRを使った経路で行くことにしました。結果は、この予測が見事的中。千種駅での連絡もばっちりで、集合時間の15分前には鶴舞駅に着くことができました。なんだか一人トラベルミステリィみたいな滑り出しで(笑)、初っ端から一人ハラハラしたのでした。それにしてもなぜいつもこうギリギリなのか。ギリギリガールズの怨念でしょうか(別に面識はないけど<というかネタが古いぞ!)。

 さて、無事鶴舞駅から南東側に出るとそこはもう鶴舞公園の入口です。ちなみに地名である本来の鶴舞は「つるま」と読み、駅名は「つるまい」と読まれるようです。だから「つるまこうえん」。「数奇にして模型」にもそのようにルビが振ってある箇所がありますが、誤植ではないのでお間違えのないように(と言ってる本人が以前その事実を知らないとき、森先生に誤植じゃないかと指摘して恥ずかしかったのは秘密です)。そんな鶴舞公園の入口の広場でまず目に着いたのが黒山の人だかり。何をしているのかと近づいてみたら、サークルの中心で大道芸をやってたみたいで、火の着いた棒を口に入れたりしてました。まあしかし、そんなもの見てる場合ではありません。ちょっと離れて鶴舞駅をバックに記念撮影(人だかりしか見えません)して、集合場所である鶴舞中央図書館。へ向かいました。休日で天気も上々なだけあって人は多いです。ちょっと早足で図書館に着く寸前、前方にKつさんらしき人発見。思わず「あ、Kつさん」と声に出したら、すぐ隣から返事が返ってきてびっくり。どうやら人違いをしていたらしく、偶然すぐ近くを歩いていた本物のKつさんから声をかけられ、驚いてしまったわけです(笑)。それがもう図書館入口のほんの手前で、10秒もしないうちに他のメンバに合流しました。で、集合時間の1時を待たずして全員集合(さっそくギプス姿にツッコミが・・じゃなくて優しいご配慮のお言葉をかけていただきました)。今回の参加者は、会員番号順に、Autumnさん、Tani-Booさん、私ことSばしんKつさん、幹事のKずえさん、東京からはるばる参加されたKえずみさん、Mつるさん、Sずかさん、Freeさん、Akiraさん、Aなあなさん、Mなださん、Lady Leeさん、Yうらさん、と大所帯(伏せ字の意味なしの人もいますが)。全部で14人のメンバです。挨拶などもそこそこに、第5回那古野コネクションオフ会、通称「恋之坂デイタイムウォーク」の始まり始まり〜。今回散策する主なところは長編「数奇にして模型」と短編「恋之坂ナイトグライド」に出てきた名所が中心です。ちなみに集合場所の図書館入口前はこんな感じ。ほどなくして、図書館から公園内に向かって歩き出す一行なのでありました。

 まずは、そのままそれぞれにおしゃべりをしながらゆっくり噴水のある公園中心部へ。大勢で歩く様は、「Gメン'75」を彷佛とさせます(笑)。歩きながら途中、Kえずみさんにはお願いしていたトーマ君シールと練ちゃんシールをいただきました(ありがとうございます〜)。さて一行は噴水の右側(南側)を通り、池の前で一瞬遠目に名大病院を眺めて、南東方向へ延びる道へ右折。そしてすぐに左へ曲って古墳跡らしき広場に出ました(しかしここは「数奇にして模型」に出てきた古墳ではありません)。日曜日の昼下がり、囲碁や将棋をする老人、合唱か何かの声合わせをする人たちなど、いろんな人が集まっています。しかし、そこに混じることもなく(当たり前だ)その場は通り抜け、ちょっとした広場にて、わいわいと名刺交換となりました。毎度のことながら端から見ると怪しい集団です(笑)。実はその広場、ラジオ体操をするための場所らしく、無理な体勢にしか見えないラジオ体操の像が立っていました。ここから北を望めば名大病院がさらに大きく見えてこんな感じ(ラジオ体操の像は小さく写ってます)。周りには犬の散歩をしている人が結構いましたね。名刺交換も終わり、落ち着いたところで場所移動。次は例の首切りがあった現場、名古屋市公会堂です。直線距離ではすぐそこなのですが、公園の垣根のレイアウトが遺憾なく発揮され、見事に我々を遠回りさせます(城みたい>ただし無理をすればまっすぐ進めなくもない)。近づいて行くと、そこには桜の木がたくさん植えられていてこのように八分咲きといったところ。そこかしこではお花見をして昼間からできあがっている人たちで大にぎわいです。ちょっとした出店も出ていて良い香りを漂わせています(桜の香りは台無しですがお腹を空かせる効果は抜群です)。そんな誘惑を振りきり目の前にようやく現れたのが、青空の下堂々と建つ公会堂(パノラマ風につなげてます)。さっそく中へぞろぞろと入って行きますが、行けるのは入口手前まで。建物の中へはイベント関係者じゃないと入れないのです(このときは誰かの講演会が開かれていた模様)。2000年6月に森ぱふぇのオフ会で入ったときのことを思い出したり、守衛室を探したりしつつ、しばらくそれぞれに妄想を膨らし子。振り返って公会堂入口から正面の噴水を眺めるとこんなふう。その後は建物の西側をまわって北方向に鶴舞公園を脱出、道路を渡り、名大病院の敷地へと入りました。

 西側の入口(?)から見ると鋭角な建物の角が目立つ病院です。上から見るときっと台形をしているのでしょう。そして近づいてみると円筒形の部分もこのように圧巻(再びパノラマ風)で特徴的。まるでホテルのようなたたずまいだと、みな口々に言うのでした。「数奇にして〜」でここの6階の病室に寺林高司が入院していたわけですが、○○したと思われる●●●●がどこなのかはいまいちわかりませんでしたね。さて、病院を後にして道路を東に進み、T字路に突き当たったところが国立M工業大学こと名古屋工業大学です。門から入って行くと、例の8桁の数字を3つ確かめることができ、初めはこれで次がこれで最後はこれです。しかし萌絵のように「工科大ならではの人選」かどうかを判別することができないのは少し残念ですね(Akiraさんなら当然わかってる?なんて言ってみたり)。ただ不思議なモニュメントがいろいろあるのは工科大に限ったことじゃないかもしれません。こんな像(台座には「煌き」の文字)が立っているのも同様。そんな像を横目に見つつ一行は大学内を東に向かって歩きます。やがて現れた古墳跡のそばの通路で、座りやすい岩石(花崗岩)が並んでいることもあってしばしの休憩となりました(なぜか男性陣はみんな立っていましたが>もちろん座っていなかったという意味ですよ)。この時点でちょうど午後2時。日射しは暖かく、風は冷たく、快適な陽気。ここでは漫画化された森ミステリィとかその他いろいろな話で盛り上がっていましたね。結構な時間そこにいたでしょうか。太陽は5度くらい傾いていたかもしれません。結局殺人現場の実験室がどこなのかは分からずじまい。

 腰を上げた後は、名工大を東口から出て、ひとまず大学内にある桜が見られる道路を北に。あとは住宅街をくねくねと抜けて、通称100メートル道路若宮大通を横断。中央では未完成でガラガラの都市高速(千早交差点方向を見て撮影)が見下ろせます。北東方向に延びる道路を歩き、到着したのが、恋之坂こと古井ノ坂です。といってもこんな交差点があるのみで坂らしい坂はありません。主張するのはこの標識くらい。ちょっと角度を変えて飯田街道沿いに見ても坂には見えません。まあこういうのはよくあることで、楽園町に楽園があるとは限らないのと同じでしょう(超ローカルネタ)。ひとしきり交差点を眺めた後は、飯田街道を南東に向かって歩き、再び若宮大通へ。地下鉄の吹上駅近くの喫茶店コメダで、ドリンクブレイクとなりました。ここではかなり長居をしましたね。偶然ですが女性陣はテーブル席に、男性陣はカウンタ席に座って、それぞれの場所で様々な会話が交わされていました。お店を出たのは午後4時頃だったでしょうか。出たところの様子はこれ

 再び住宅街をくねくねと進み次に向かったのは、少し前まで森先生がよく行かれていたらくだ書店です。初めてここを訪れた人(自分も含む)はその本屋には見えない外観に驚きが隠せない様子でした(誇張あり)。なかなかおしゃれな建物です。2階にはケーキも売ってる喫茶コーナや、インターネットができる端末などもありました。中ではめいめい立ち読みしたり本を物色したりで小一時間。影も長くなってきた午後4時半頃、ひとまず終了になりかけるも地理に詳しくない人もいるということで、地下鉄の駅まで歩いて行くことになりました。その様子はこんな感じで、日射しが少なくなり結構肌寒かったですね。住宅街をゾロゾロと歩く様は客観的に見てやっぱり怪しい集団です(苦笑)。しかしそれでも歩くのが森ぱふぇ魂ってやつでしょう(と勝手に解釈)。やがて今池駅近くに到着。そこで最後に見たものはハムサロンでした。もちろん「ハム」ってアマチュア無線の「ハム」で、それ関係の品物を売っているところですが、その看板が1階部分のすぐ上にあるため、本当は目立たないところに入口があって店鋪は前面に出ていないのに、てっきりすぐ目に着く1階部分がハムサロンかと錯覚するのです。そしてそこあるのは、たぬきの置き物などが並べられている陶器屋さんなのです。それはもうたぬきの置き物に無線が内蔵されていると勘違いしてしまうこと請け合いです(笑)。などとお店を冷やかして、最後は出合いふれあい親子馬という銅像が立っている場所で、午後5時頃の解散となりました。とりあえず、お疲れ様でした。

 と解散したものの、そのまま全員2次会へ。時間的に飲み屋は開店したばかりなので全員入れるでしょうと判断し、一行はなぜかMつるさんの先導で近くのTぼ八へ行きました。若い子チーム(?)は先に離脱しましたが、残りはその後も話は弾み、結局帰路に就いたのは午後8時を回った頃でした。帰り際もそうでしたが、ずっと話題になっていたのは、歩き回ったことによる筋肉痛が「何日後にやってくるのか」ということでしたね(苦笑)。参加された皆さん、お疲れ様でした。それにしても日記としては長過ぎるなあ、やっぱり。


(4/3) オフ会から帰ってきた一昨日の夜はお酒を飲んでいたこともあって、F1グランプリも観ずに就寝。そして深い眠りから覚めた昨日はお昼前に大学へ。昼食も食べずに何をしていたかと言えば、大きな声では言えませんが小さな文字で書くと、オフ会のレポートを書いていたのです。そして午後3時、右手の治療の経過を診てもらうため、Hちや整形外科病院へ向かいました。予約していたのです。1週間ぶりでしたが、初診のときよりも圧倒的に人は少なかったですね。曜日のせいかもしれません。受付を済ませ待つこと30分(早く到着したからこんなに待ってます)。名前を呼ばれ診察室へ。中でも少し待たされましたが、隣に座っている人たちは、どうもみんな手を診てもらいに来ているらしいことが判明。どうやら月曜日は手の外科の日みたいです。痛みやしびれがないかと訊かれた後は、例のごとくレントゲン写真を撮ってからの診察だったのですが、今回のレントゲン技師は見た目がなんとも頼り無いヒョロヒョロボーイなのです。大丈夫かなあと思いつつ撮られていたら、案の定取り直すことになりました。はじめはX線の強度が弱く設定されていたとのこと。ギプスを透過するにはどれくらいの強度が必要かなんてことは、長年やっていたら(いや、たとえやっていなくても技師なら)分かるはず。もしかしたらその青年、まだ新人なのかもしれません。とにかくこれで時間がかかってしまいました。しかし、診察の結果、術後の経過は良好のようで「100点満点だ」と太鼓判。ただ、あと一週間様子を見るためギプスはそのままだそうです。もうしばらく不自由な生活が続くということですね(溜息)。来週の予約をして、入院費も合わせてお金を払い病院を後にしました。来週の月曜日は入学式があったことを後ほど思い出しましたが、おそらく時間帯は重ならないので大丈夫でしょう(別に重なっても平気だし)。

 その後、すぐに大学に戻ったかというとそうではありません。実はオフ会のときに撮り損ねていた今池の親子馬をレポートのために写真におさめに行ったのです。昨日の日記を読んでもらえれば分かるように、わざわざそこまでするほどのレポートではありませんが、まあついでだったからということで。ちなみに今池の語源は「馬池」で、つまりかつて馬の水飲み場だったというところから来ていることを君は知っていたか?

 大学に戻ってきて生協で夕食。ここのレジでついにやらかしてしまいました。財布を開けて小銭を出そうとしているときに、財布を落としてじゃんだらりんです(たぶん意味は違うけど語呂が良かったので使ってみました)。小銭をぶちまけたわけですね(恥ずかしい)。後ろにいたH君やレジの人には迷惑をかけてしまって申し訳なかったですが、全体的に人が少なかったのは不幸中の幸いでした。最近つまずいたり階段で滑ったり、この手のバランス崩れが顕著なのです。今後右手が不自由なことによる偏った疲れがさらに蓄積されることが予想されます。気をつけましょう。本日は火曜日。刺すような右手の痛みが気になりますが、やるべきことは多々あります。


(4/4) 昨日も午後から大学でしたが、一晩寝たら右手の痛みも少し引き、研究関係の仕事も多少進んだでしょうか。夕方、今年度の自主セミナについての話し合いが学生の間でもたれました。主題はいかに継続的な参加者を増やすかといったもの。自主的に行なうセミナですから、当然一番良いのはやりたい人がやればいいことで、本来大学とはそういうところなのです。単位の対象になっている授業ですら出席しない人もいるところです。いわんや自主セミナをや。それをつきつめていけば個人個人がそれぞれ勉強すれば済むことになり、そもそも集まって何かをする必要なんてありません。また、興味の対象は人によって様々で、集まったところで共通のテーマについて議論を続けていくことも困難です。それは人が集まれば集まるほど難しくなっていきます。つまり、自主セミナで人を集めようとする行為が根本的に矛盾をはらんでいるわけです。出ても出なくてもよいという状況で、興味の持てない議論に自分の時間を喜んで割く人は少ないでしょう。では授業の一環として強制力を持たせれば良いのかというと、それでは本末転倒、自主セミナの根本理念に反することになります。結局のところ、やはりやる気のある人が集まってやるのが理に叶っていると言えるでしょう。要するに無理してやることはないのです。・・という以上の意見は敢えて反対してみた極論。実際問題としては、個人が好き勝手なことしていればいいなんてわけにはいきません。まがりなりにも研究室という単位があり、そこには多くの人間が属しています。それぞれが研究を進めるためにも研究室全体の雰囲気というのは大切です。さらに学生にとっては議論や発表のテクニックを学ぶという意味でも、学生だけで行なう自主セミナという場があることは大きなメリットになると思います。全員で共有できるテーマとなるとどうしても基本的なレベルまで内容を下げるか、あるいはまったく専門には関係のないテーマにするかしかありませんが、どちらでも良いと思います。もちろんセミナで議論するテーマが自分に役立つことであれば申し分ありませんが、重要なのは知識ではなく技術ですから、「なぜ」「どうして」「どうやって」の精神が学べれば充分でしょう。それが身につけば、あとはどの分野にも応用はきくはずです。ということで、自主セミナは半強制的要素(当番制)を取り入れやる方向で決まりました。

 な〜んてくだらない教育ちっくな話題は控えましょう。昨夜は早く帰宅して、水曜日の本日は早起きでした。これからあるRI講習(アイソトープセンタを利用するための講習)に出るためです。エスプレッソのように濃いコーヒーを飲みながら、久々に早い朝を過ごしていますが、カフェインは骨折中でも大丈夫なのかなあ・・。


(4/5) 忘れていましたが一昨日の夜、東海地方で地震があったようですね(震源は静岡の下?)。名古屋でもそれなりに揺れたようですが、その時間はぐっすり眠っていて気付かず。ちょうど眠りに就いた頃だったからかもしれません。とまあ、寝ている間に地震が起きても目が覚めないような身体になってしまった(以前はもっと敏感だった)わけですが、実はその地震が発生する数時間前、大学の4階の部屋にいる時と帰宅してしばらく経った時の2回、極々わずかな揺れを感じた気がしていたのです。まったくの気のせいかもしれませんがその瞬間は「あ、揺れた」と確かに思いました。大きな地震の前の小さな地震を感じていたのだとしたら、動物としてまだまだ捨てたもんじゃないということですね〜。まるでナマズのようです。これからは人間ナマズと呼んでください(ほんとは呼ばないでください)。しかし、せっかく予兆を捕らえることができても、いざ大きな地震が来た時に眠っているようでは、まったく役に立ちませんけど(笑)。

 そう言えば、もう何ヶ月ぶりかは定かではありませんが昨日の朝、空き瓶プラスチック容器包装をゴミステーションに出すことができました。気分も部屋もスッキリです。名古屋市のゴミの分別回収が厳しくなってからは分別するのが面倒臭いという理由でゴミが出るような物をなるべく買わないようにしてきましたが、生活をしていればゴミは溜るもんです。しかし分別する以上にゴミを出しに行く行為が面倒臭くさくて(というか単に起床が遅いせいで出し忘れていただけか)、膨らんだゴミ袋をよけながらキッチンを通り抜ける毎日でした。これで少しは通行が楽になることでしょう(らんらん)。と言いつつ実はまだ可燃ゴミ不燃ゴミ紙製容器包装の袋がかなりのスペースを占有しているのであった(苦笑)。いつになったら出せることやら。

 そんな家庭のゴミ問題も大変ですが、昨日は大学でも大規模なゴミの移動がありました。理学部の建物の裏には独立してうちの専攻が利用している極超高圧実験施設(4階分が吹き抜けになっている建物)が建っているのですが、利用目的が変わるので改装に伴って中に大量にある使われていないガラクタの類のほとんどを運び出し、分別して捨てるという作業があったのです。岩石や金属片やプラスチック板、機械の基盤やコードから果ては大きなスチール棚や何年も開けられていない冷蔵庫まで、ありとあらゆるものがゴミとして出されました。総勢20人くらいで作業をしても2時間で終わりませんでしたね。まだまだ使えそうな物がわりと多く見られ、もったいないと言えばもったいないことこの上なしです。しかしそういうものをいちいち拾っていてはきりがありませんし、どうせまた使われずに放置されることは目に見えています。だったら地球にちゃんと返しましょうということで、環境学研究科らしくばんばんゴミとして捨てたわけですね。まあ埋め立ても大きな目で見れば地質学的時間スケールでのリサイクルだと言えなくもないですか(皮肉ですよ)。

 夕方頃、生協に行って相変わらず回転率は悪いテディを購入。夕食後は真面目に原稿を書く人間でした。本日は木曜日。学内の桜もそろそろ満開です。今年はまだ花見をしていませんね(アルコールありの)。


(4/6) ここぞとばかりに健気に咲き誇る真面目な桜に、暖かな日射しの中で埃に混じって漂う無邪気で小さな虫たちに、太陽が沈みかける頃に顔を出す少し欠けた恥ずかしがりやの月に、ただ何となくの春を感じる今日この頃ですが、カールヘルムからのダイレクトメールはすでに夏物セールのお知らせです。しかも店員さんの直筆お誘い文付きときたもんだ。わーいわーい。と浮かれつつ浮かんでくる疑問は、これはお客さんみんなに書いているのかどうかということ。もしそうだとしたら、なかなか仕事熱心なことですが、もしそうでない(特定のお客さんだけに書いている)としたら、それはそれで弱味につけこんだ実に巧妙な商売をしています(<付け込まれているのか)。う〜んう〜ん、こんなことされたら顔を出さないわけにはいかないじゃないですかぁ(笑)。いろいろ物入りのこの時期に、こういうお誘いは困るなあ(にこにこ)。ポイント2倍だしねぇ。新商品が犬柄だったりしたら、これはもう買わずにはおれない必要十分条件を満たしていると言っても過言ではありませんて。ああどうしよう〜。骨折の治療にかかる費用に関して支払われるであろう共済金が少し余ると見越して(希望的観測)、思い切って 夏物を買ってしまおうかなあ。う〜んしかし、ここで財布のヒモを緩めて浮かれていては本当に欲しいもの(家にもマックがね)なんて到底買えないしなあ。ああ〜ん、難しい選択です。ほんとに迷いますね〜、1着にするか2着にするか(<買うことは決まってるのか!)。

 それはともかく。最近ギプスをしている右手のしびれが取れなくて気持ち悪いです。おそらくひじが圧迫されることによる血行の悪さが原因だと思われますが、腕をどう動かそうにも改善されずどうにもならない感じ。そんなんだから夜寝るときも右手のやり場に困ってなかなか寝つけないという日々を過ごしています。あ、別に隣に誰かいるわけではないですよ。誤解しないように(しないしない)。というわけで昨夜も右手のやり場に困って困り果てて疲れて寝たため目が覚めたのはお昼頃でした。寝ている間にせっせと骨が成長したとでも思わないとやってられないくらい寝過ぎです。目覚ましにも気付きませんでしたね。ことわざで言えば「寝る子は育つ」(大きな子供だ)、もしくは「春眠暁を覚えず」でしょうか。春ですね。

 そうそう、骨折してからすっかりなりをひそめていましたが、昨日は久しぶりにフィレオフィッシャーとしての活動をしました。まだ自転車には危なくて乗れないので、夕方頃歩いて東山マクドナルドまで。結構な混み具合。当然フィレオフィッシュを2つ注文です。しかしいつになく待たされましたね。いえいえ、文句はありません。作り置きをしていないことの裏返しでしょうと推測し、黙って札(ふだ)を持って待ってましたとも。その間考えていたことは、「これからの研究計画を立てなきゃなあ」、「この子供達は楽しそうにハンバーガーを食べているがフィレオフィッシュを食べたことはあるのだろうか」、「生協のおばちゃんはことごとくレジでギプス中の右手の心配をしてくれるが、マクドナルドの店員さんはそんな様子を微塵も見せないのはさすがだなあ」、「果たしてこれだけ待たせてフィレオフィッシュをどういう風に持ってくるのだろう」のうち、どれでしょう(選ぶのか!?)。答えは全部ですけど(笑)、物は丁寧に持ってきていただけたので満足です(にっこり)。大学に戻って早速1つ消費。残り1つは夕食後にいただきました。変わらない味にも満足でしたが、左手だけでも食べるのが容易で嬉しいですね。点滴ほど受動的な栄養摂取ではなく、かといって納豆かけご飯ほど食べる技術を必要としないし、単なるパンほど味気なくもないという「食事をしている」と実感できる最低限のレベルの優しい食べ物と言えるでしょう。毎日でも良いくらいです。フィレオフィッシュ万歳!

 本日は金曜日で午後から環境学研究科全体のセミナーが工学部の会議室で行なわれます。話は聞いてみたいですがその時間があるかどうか。森先生が発表者なら何をおいてもでも出席するんですけどね(笑)。


(4/7) 昨日の環境学研究科のセミナー(環境学創造セミナーという名前ですでに第4回でした)には結局午後1時から2時間ほど出席しました。はじめのセッションだけ。内容は「持続可能な21世紀の地球と社会」というもので、3人の先生が話をされました。ちょっと真面目な話になってしまいますが以下に概要を。
 ひとつはエネルギィ資源などの地球科学的立場から、現在の石油を中心とした「大量生産・大量消費・大量廃棄」の社会を続けていては、あと30年ももたないだろうという話。今までは石油の供給が需要よりも多かったので上手くいっていましたが、このままいけばいずれ逆転してオイルショックの比じゃないほどの混乱が起こることは確実です。それをさけるためには需要を減らしていかざるをえないわけで、必然的に石油に変わる代替エネルギィへの転換が求められます。石油に比べれば、天然ガスや石炭の埋蔵量はまだ多くて、とりあえずはそれらを使っていきつつも、他のエネルギィ資源として特に植物(いわゆるバイオマス)を用いればかなりのエネルギィ(現在の原子力発電分くらい)が補えるだろうとのことでした。地下資源の専門家に言わせれば原子力もせいぜいもって30年くらいだそうで、石油よりも見込みは薄いとか。とにかく限りある地下資源を使っていればいずれ枯渇するのは目に見えていることで、どんなに楽観的に見積もっても300年くらいしかもたないでしょう。しかしそのときが来てから慌てて対策しようとしても遅いのです。急激な変換は混乱を招きます。そうならないためにもここ5年10年のうちにエネルギィスタイルを変えていかなければならないでしょう。千年持続可能な社会を目指そうとすれば、どうしても自然のサイクルの中で再生産される植物のようなものをエネルギィとして利用していく必要があるという提案でしたね。ただこれは江戸時代の生活に戻るという意味ではありません。石油依存を減らしていくことはもちろんですが、全体のエネルギィ消費量としてはそれほど減らさなくても実現可能なスタイルであるということです。
 ふたつめは、何かと話題性の多い燃料電池の再新動向と次世代のクルマ技術について。まずガソリン自動車から電気自動車への移行が進まない原因としては、クルマの価格やバッテリィの充電時間などいろいろありますが、もっとも大きいのは「自動車産業はエンジン産業である」という点だそうです。つまりエンジン製作に係わる下請け業者がたくさんいて、電気自動車が主流になってしまうと他の企業(○下電器とか)に仕事を奪われてしまうという懸念が影響しているということですね。そんな中、登場したのが主に水素を燃料に使う燃料電池ということで、一般にはこれでもうすぐエネルギィ問題も解決だという風潮が生まれています。がしかし、実際はとんでもなくこれには問題が山積みなのです。水素を使うんだから水から水素を作ればエネルギィは無限同然にあるという報道のされ方がされていますが、まずこれが大きな間違い。水の電気分解で取りだせる水素の効率は40%で、水素から電気エネルギィを作り出す効率が頑張っても60%程度、かければ2割くらいのエネルギィ効率しかないことになります。これだったらはじめから電気を使って自動車を動かした方が高効率です。そこで実際は化学反応を利用して石油や天然ガスなどから水素を取り出すのです。そう、結局今の自動車と燃料の点では変わりません。二酸化炭素が排出されるのも同じ(ただし他の排気物は低減されますが)。それから、用いる水素の純度が現在手に入る最も高純度の水素のレベルじゃないと使えないという問題があります。触媒がすぐへたってしまうって、とても1年も駆動できないんだとか。それになんといっても値段がまだまだ高いらしい。自動車業者が具体的にいくらかという回答ができないくらいべらぼうに高いらしいです(笑)。あと安全性の問題もあり、そんなわけで燃料電池は話題性のわりには実用化まではまだまだ問題が山積状態だということです。そこでとりあえずの転換としてはハイブリットカーが有力になってくるわけですが、トヨタプリウスはバッテリィへの負担が大きく宣伝ほど燃費がよくないとか、ホンダインサイトの燃費のよさは実際はボディの軽量化が一番効いているとか、価格の問題も含めこちらもこれからの技術次第ということですね。
 みっつめは、新しい交通システムについての話。輸送手段でもエネルギィ消費量でも日本で近年割合が増えて来ているのが自動車で、特に乗用車の割合が高いらしい。持続可能かどうか以前の問題として、日本が目標としている二酸化炭素の排出量削減を実現するためには今走っている自動車の約30%をなくさなくてはならないくらいらしいです。お盆や正月に首都圏で道路がガラガラになるときでも普段の10%程度しか自動車は減っていないということですから、30%も減らそうと思えば相当の変革が必要となります。都市部では目的の場所へのアクセス効率を上げ(モビリティからアクセシビリティ)、当然年間稼働率が3〜5%しかない乗用車を個人個人が所有するという生活もいずれはお金のかかる生活となり、コミュニティごとで自動車を共有するようになるべきで(固有から共有へ)、根本的なところでは移動するから交通が生まれるわけで、移動しなくてもよい社会システムを構築していくべきだろう(移動から通信へ)、という3つの大きな柱が持続可能な新しい交通システムには必要であるとのことでした。
 さてここで当然出てくるのが、現状の生活を維持させたままで内容だけを変えていこうとすることに無理があるのであって、いっそのこと自動車も高く売り出せば誰も買わなくなって交通量だって減るのではないかという意見ですね。確かにそれは正論でしょうが、世の中そうも上手くいかないようで、突然の変革は社会の循環をストップさせ経済が麻痺するという事態を引き起こします。それは誰もが望むところではないでしょう。しかし、やはり今のままではいずれ立ち行かなくなってしまうのは明らかなので、いつまでにはこういう社会にしましょうという将来のビジョンを示しつつ徐々にエネルギィスタイルなり生活スタイルを変えていかなければならないのは確実です。それも数年のうちにです。

 というのが環境学研究科のこれからの大きな研究課題のひとつだそうな。なるほど、まさしく環境学。こういう研究をしている人がいるということは安心できますね(自分が掛け離れた研究をしている分)。なかなか面白い話が聴けました。話を聴いてて思ったのは、クルマを所有するなら今のうちかなということと、森先生の家のように何台も所有しているところはお金がかかりそうだぞということでした(笑)。贅沢品になる前に乗り回したいところです。

 論文の原稿などの文章を書く時は周りが静かな夜の方が、大抵の場合はかどるのですが、昨夜はどうも思うように進まなかったのでさっさと諦め家に帰りました(といっても9時くらいですが)。「ええい!仕事にならんわ!」ってな感じ。こういうことが週に2度くらいあります。どうでもよい文章(たとえばこの日記とか)なんかだと、乗らないなら乗らないなりに何でもくだらないことを書けるんですけどね〜(笑)。本日は土曜日で雨は降ってません。花見はあるのでしょうか。


(4/8) そうか、Gメンはもう通じなくなっているのか・・(独り言)。

 いろいろ書き忘れていました。一昨日は生協で「ダ・ヴィンチ」を買って、森博嗣先生の「奥様はネットワーカ」第12回を読んでいたのでした。ようやく殺人が起きましたね(笑)。それに森先生と皇なつき氏の対談も読みました(森先生のお姿が載っていてにっこり)。それから自主セミナの具体的な方針も決まり、毎週月曜日の夕方やることに。当番制で自分の研究の細かなところまでも含めた発表をするのと、元素データの使い方が書かれた洋書の朗読&内容解説の二本立てで行く予定になっていて、第1回は再来週。さて、どうなりますやら・・。

 昨日は土曜日にもかかわらず早起きで午前8時には大学にいました。何日か前に予報されていた雨は降る様子もなく朝から天気はよかったです。桜も陽光に映えて輝いていました。学内で桜が植わっているところは何ケ所かありますが、近場で、我が研究棟と森先生のおられる研究棟を隔てる道路脇の桜はこんな感じ。朝早く来て何をやっていたかと言えば、昨日の日記を書いてたんですけどね(笑)。ちょっとしたレポートになってしまいました。なんかごちゃごちゃと書いてありますが、言いたかったのは個人レベルでの意識改革が必要だということ。しかし絶対みんなが同じような危機感を持つなんてことは(宇宙人でもやってこない限り)あり得るはずもなく、国レベルですらアメリカなんて国益にならないと見るや環境問題は二の次になりますからね。企業もバカじゃないからある程度の先は見越していると思いますが、いつまでも消費者に媚び売って再生困難な製品を生産し続けていては、生き残れないどころか、生産すらできなくなってしまうでしょう。あんまり政治ネタは書きたくありませんが、日本政府だっていつまでも首相選び(自民党だから総裁選だけど)に時間をかけてる場合じゃないだろうに。経済対策も大切ですが、悠長なことやってたらそのうち経済も成り立たない日がやってきますよ。まあ一度何もかもダメになって困り果ててみるってのも手ですけどね。あわよくば人間がいなくなって環境問題も解決です。さぞかし住みやすい地球になることでしょう。ああ、なんだか攻撃的だなあ・・。すさんでますな。

 切り替えてと。午後は論文読んだり、図を描いたり。午後5時からは講座の花見(アルコールあり)でした。天気も良く気温も穏やか、風が吹けば花びらが舞ってなかなか情緒のある花見でした(桶屋が儲かったことでしょう)。途中から他の講座の人々も加わり、結局暗くなるまでやってましたね。そのうち月も昇ってきて花見と月見の同時進行に。終わったのは午後7時半頃でした。楽しかったです。「異口同音に」という言い回しが実際に使われるのを初めて耳にしたのが収穫でしょうか(笑)。その後は、酔い覚ましにサロンで談笑しながらカップラーメンを食べたりジュース飲んだり空中跳びひざ蹴り。

 まだまだ天気が良さそうな本日は日曜日で、今日もちょっと一息吐こうかと企んでいます。そう、カールヘルムが主目的ですね。しかし、ギプス姿で街に出るのはいささか恥ずかしいものがあります(先日さんざん歩き回っていたのは誰?)。何と言っても一番の懸念は、袖に右腕が通らなくて試着できないかもということです・・(苦笑)。


(4/9) 街に出るといろいろありますね(そりゃいろいろある)。えっと、昨日は予告通り午後からに行ってました。移動手段はバスでしたが途中吹上のあたりが混んでいて駐車場がどこも満車。歩道も家族連れやらカップルやらで溢れています。「駐車場2時間待ち」のプラカードを持った人がところどころに立ってましたが、そこまで待ってでも見るような催し物が近くであったのでしょうね、たぶん(吹上ホールあたりか)。それらしいものといえば「くるくる」というロゴが書かれたワンボックスカーが確認できたくらいです。しかし、意味は分かりません(笑)。まあバスの中から見えるのはその程度。5秒後にはそんなことも忘れてバスに揺られながら、先日の那古野コネクションで歩いたことを思い出しつつ外の景色を眺めていました。天気は良好の日曜日です。

 栄に着いてまず向かうのは西です。習慣でしょうか、特に何も考えなくても足は自然と西に向くようになっていますね。だいたいのショッピング関係の店が西側にあるからでしょうけど。東側に行くのは、飲み会のときか絵画の展覧会があるときくらいです。さて、主要な目的はカールヘルムで服を買うことでしたが、すぐには向かわず先に本探しです。ということで、文句を言いつつ毎回足を運んでいるブックセラーズに懲りもせずにまた入りました。「黒猫の三角」のマンガが連載されているミステリーDXを探したのですが見つからず、購入したのは森先生の短編「そこはかとなく怪しい人たち」が載っている小説すばるのみ。他に文庫やノベルスも見て回りめぼしいものも見つけましたが、いずれも購入せずぐっと我慢(あとに大きな買い物が待ってるので)。あまり好きになれない本屋ですが、ピーター・ラヴゼイの本の品揃えはわりと良いかもね(と心のメモにチェック)。

 日曜昼間の街は当然人もたくさん歩いているので、三越丸栄の入口前ではいろんな人が待ち受けています。新しい情報誌の宣伝で小冊子を配る人、盲導犬育成募金を呼び掛ける人、得体のしれない(あんまり見てなかったので)小さなものを配る人、新しい淡麗<生>のミニ缶を配る人などなど。この中でもっとも人気があったのはもちろん淡麗<生>ですね。配ってるところに人が群がり、何本ももらってる人やポケットの中身をゴミ箱に捨ててまでもらいに行く人もいたほどです(笑)。それを買ったと思って少しは盲導犬に寄付したらいいのにね。え?自分はどうかって? 実は寄付もしていませんが何も受け取っていません。基本的に寄付はしないですね。確かに犬は可愛いくて盲導犬の数が少なくて困っているのもわかるので寄付したくもなりますが、困ってる人は世の中たくさんいます。特定の人を助けるために募金をするのは効果的でしょうが、その分他の人が助からなくなるのも事実。お金持ちじゃないですからあっちにもこっちにも寄付をするというわけにもいきません。だったら普通に買い物をして税金を取られることも同じでしょう。どこかで誰かに還元されています。たぶんそういう思考があるので、今まであまり寄付をしたことがないんだと思います。それにいつも思うのですが、並んで立って募金を呼び掛けてる時間があったら、ティッシュでも配ってバイト代を得て、そのお金を寄付した方が効果的じゃないでしょうか。労力的には大差ないように思われますがいかがでしょう。他人の善意よりもずっと当てになるはず。まあ、募金活動を否定はしませんけどね。

 それからナディアパークにも行きました(いつものパターン)。ここの紀伊国屋でも本を物色しましたが何も買わず。CDも聴くだけ聴いて買わず。その後はいよいよ三越のカールヘルムへ・・。そしたらなんとお店でぱふぇら〜仲間のKずえさんとばったりです。偶然とはいえ出会うならここしかないという場所ですね。思わず顔を背けるようなことはなく(笑)軽く挨拶。それからはしばらくシャツなどを吟味。そして選んだ商品を包んでもらって清算しようとしたら、なんとKずえさんのカードに便乗させていただくことに。5%割り引きになりました(ありがとうございます〜)。そんなこともありで、二人の関係を店員さんに訊かれてしまいましたが、説明が難しく結局わけありの関係ということで落ち着いたんでしたっけ(うわぁ誤解されてそうだな・・笑)。そうそう、ちょうど何かのキャンペーン中らしく抽選券も数十枚いただきました。その後、せっかくだからということで喫茶店に行ってしばしおしゃべり。コーヒー代までご馳走になってしまいました(度々ありがとうございます〜)。しかし、街で知り合いに遭遇するというのはなんとも恥ずかしいですね。

 Kずえさんと別れた後は、地下街の本屋でミステリーDXを無事見つけて購入。バスで帰宅となりました。家に戻ると姿を見られたらしく、すぐ中日新聞の勧誘がやってきました。「新聞はとってないしとるつもりもない」と言ったら、無料お試し期間もあると言い残しハガキも残し去って行きました。実はカールヘルムでもらった抽選券には番号がすでに印刷してあって、抽選結果は店頭と4月18日の新聞上で発表されるらしいのです。ふっふっふ、これはまさに渡りに船ではないか。ぜひとも4月18日前後を配達希望日にさせていただきましょう。もちろんお試しで(大笑)。

 夕食を食べに大学に来たら(逆転生活)、その後ついDVD「マトリックス」を最後まで観てしまい日曜日も終わりです。本日は月曜日で午前中は入学式がありますが、起きれないかもしれません。その他書類の提出とか学生証の交付とか、いろいろ新学期。午後は病院。


(4/10) ちょっと書き過ぎだなあ最近。無駄話が多過ぎます(この日記自体が無駄だという噂もありますが)。自分で読んでても疲れますからね(苦笑)。右手にギプスがついているので(つまり使えるのが左手だけなので)書く分量も減らさざるをえないなあと退院直後は思っていたのに、何ですかここ最近の分量は。どうやら左手を見くびっていたようです。右手が不自由なのでいろいろできることが制限されてしまい、その結果余った時間はキーボードを叩くことに費やされ、それで思いのほか左手のタイピング速度が上がったみたいですね。もともとタイピングは速い方じゃなかったので、今では左手だけの方が下手したら速いかもしれません(まさか)。しかし食事の速度は確実に遅くなってます。左手で箸を使うのは問題ありません(訓練のたまもの)。問題は右手がお茶碗などすら持てないことですね。味噌汁ではワカメと汁を同時に口に入れることが困難(ワカメがへばりついて後で箸で個別に食べるはめになるというわけ)ですし、お茶碗にへばりついたご飯粒をとるのも時間がかかります。もどかしい毎日です。ほら、そうこうしているうちに、のっけから無駄話をしてるし(笑)。

 昨日は書きませんでしたが、森博嗣先生作で皇なつき氏がマンガ化している「黒猫の三角」小説すばる「そこはかとなく怪しい人たち」も一昨日の夜に読んでしまいました。「黒猫〜」は練ちゃんのこれからの扱われ方が気になりますね(にこにこ)。「そこはかとなく〜」は「墜ちていく僕たち」のシリーズ完結編ということですが、なるほどああいうオチでしたか(にこにこ)。全部通して読んだ方が効果的かもしれません。これからという人は5月に出る予定の単行本をお楽しみに(にこにこ)。それから、トマス・ハリス「ハンニバル」も読み始めました。これはひとえに映画の「ハンニバル」が観たいからです。さて、上映期間中に読み終わるでしょうか。

 えっと、昨日は入学式がありましたが結局出ませんでした。というか開始時刻に間に合わず出れませんでした(笑)。まあ研究科が変わるとはいえ、単なる進学ですし、スーツもどうせ今は袖が通らないので別に良いのです(話を聴くだけだしね)。そんなことより、N大の入学式はT講堂で挙行され、毎年見られる光景ですがいろいろ配る人が多いこと多いこと。歩道の上には花道ができていました。だいたいがアパート斡旋業者かアルバイト斡旋業者か携帯電話斡旋業者のどれかでしょう。溢れる人で歩道が歩きにくいことこの上なしです。しかし、こちらにはだ〜れも何も渡してくれません。どさくさに紛れて何かゲットできるかと期待していたのですが、ティッシュももらえませんでしたね(笑)。敵もなかなかやるもんです。やはりスーツを着て行くべきだったか・・(<入学式はどうでも良いのか)。

 午後は環境学研究科の事務手続きで工学部の方に行きました。ここに事務窓口が設置されているのです(ちょっと遠くて不便)。新しい学生証ももらいました。提出した書類は住所届け宣誓書(学生の本分を全うし・・云々と書かれているやつ)。しかしまあその宣誓書というのがですね、バカでかい文字で「宣誓」と書いてあるわけですよ。それはもうこれでもかというくらい、人をバカにしたような大きな文字で。スポーツ新聞の見出しとまではいきませんが、自己主張が強い文字で煽情的なのです。その姿はまるで「我こそは宣誓書なり!」と言わんばかり。まさにセンセーショナリィ!(それが言いたかったのか)

 夕方はHちや整形外科病院へ。約2週間ぶりにギプスが取れました(すっきり〜)。取る時は細かく振動している円盤のような物で切断されました。振動しているだけなので皮膚に当たっても切れない優れもの(たぶん)。しかしすっきりしたのもつかの間、手術痕を抜糸してもらった後は消毒して再びギプスを巻かれました(ぐにゅ〜)。巻かれるところを実際目にしましたが、お湯で濡らすと柔らかくなって時間が経つと固まるプラスチックの包帯(ひょっとして自由樹脂と同じ?)が、最近ではギプスなんですね(感心)。あと1週間、このままです。こころなしか前のギプスよりスマートですが、おかげで手首あたりが圧迫されて痛かったりします(痛笑)。来週はピンを1本抜く予定。

 本日は火曜日。放射化分析についての原稿を書くのが当面の仕事です。たまにエッシャーの画集を開いてはその精緻さに溜息をもらしてます。


(4/11) 最近の疲れは右手からやってきているとみなしていいでしょう。やっぱり新しく巻かれたギプスはちょっと窮屈で、まるでギプスで締めつけられているようです(そのままだ)。先日生協で見かけた女性がはいていた異様に短いミニスカートのように違和感があって気になって仕方がありません(あれはほんとに衣服としての役割を果たしていないんじゃないかと思うくらい驚くほど短かったなあ)。一体中はどういう状況になっているのか、覗いてみたい衝動に駆られます(断っておきますが、スカートじゃなしにもちろんギプスの中がですよ)。手首まで固定されていて動かせないので関節あたりに何かが溜っているような感覚があるのです。ほら、疲れた時なんかに関節をポキッポキッと鳴らすでしょ。あれができないもどかしさ、ストレスというのでしょうか、そんなのが蓄積されている感覚です。指は(親指以外)自由に曲げ伸ばしができるのですが、腕をギプスが圧迫しているせいで継続的な軽いしびれがあって、気の抜けたコーラよりもすっきりしません。おまけに腕を上げておかなければいけない(下ろすとますます圧迫される)関係で、立っていても座っていても不自然な姿勢になってしまい身体に余計な負担がかかります。そんな状態が四六時中続いているんですから、肉体的にも精神的にも疲れるはずです。唯一疲れを感じないでいられるのは寝ているときくらいでしょう。その分、目が覚めたらどっと疲れを感じますが、とにかく寝ている間は右手の苦しみから解放されるのです。前置きが長くなりましたが、そういう背景があって、昨日はお昼過ぎまでぐっすり眠っていました。言い換えれば、午後まで寝ていた後ろめたさを誤魔化すために屁理屈をこねただけですが(笑)。疲れてるのは事実です。しかしそれを声だかに主張するのはかっこわるいので避けたいところです(散々主張してるけど)。

 ええと、そんなわけで昨日は午後(それも夕方前だ)から大学でした。生協で「子供の科学」「メフィスト」(まさか生協で売っていたとは)とその他数冊書籍を購入。特に仕事も進まず夕食の時間。スプーンで食べられるということで玉子丼でした。生協の食堂には毎日何かしらの丼ものがメニューにありますが、90%くらいは牛丼などの肉系で、肉を食べないように生きているので滅多に丼ものには手が出ません。たまにマグロ丼や穴子丼など魚系のものもありますが、それらは値段が高くて手が出ません(苦笑)。だから玉子丼というのは手頃でおいしいメニューですね。同じようにスプーンで食べられるレギュラメニューのカレーライスよりも安いです。

 昨夜は本の薄さと装丁が印象的な清涼院流水氏の「秘密屋 赤」を一気に読了。ネタばれになるかもしれませんが、中に出てくる「300円ババア」の話にはちょっとびっくりしましたね。話そのものはよくある話で、街を歩いていると「300円貸してくれ」とボロをまとったお婆さんが声をかけてくるというものですが、驚いたのは実は先日そういう人に実際に遭遇していたからです。オフ会のあった翌日に今池まで写真を撮りにいったときのことですが、用事を済ませ帰ろうと信号待ちをしていたところに横から声をかけられたのです。ギプスをしていた右手を指して「手ぇ大丈夫か?」と。見るとカゴに溢れんばかりの新聞を入れた自転車を押しているいかにもホームレスなおじいさんでした。そして次に言った言葉が「300円貸してくれへんか?」でした。そのときは適当に断りましたが、今になって思うとなかなかタイムリィな遭遇でしたね。都会ならどこでもそういう人はいるのでしょうか・・。今度そういう人に声をかけられた時は、先手を打って「300円貸してください」と言ってみようと密かに企んでいます(笑)。

 本日は水曜日。桜も散って加速する春。夜歩いても寒くなくなりました。せめて午前中には出てこないと、何か大切なものを失ってしまいそうです・・。


(4/12) ズンズンズンズンズンズンドッコ、ズンズンズンズンズンズンドッコ(リズムを取り戻しつつある音)。ということで、昨日はなんとかお昼前には大学に来れました。とはいえ、すでに就職して驚異的な早起きを毎日強いられている同期の友人たちには申し訳ないくらいの時間。まだまだ生活リズム改善には時間を要しそうです。

 生協で昼食を済ませた後は、講座のサーバ(マック)が以前から主にウィンドウズマシンからのメールの送受信を受け付ける度にエラーをログに残していた問題について、先生やら学生やらで設定を変えたりして解決策を探しましたが、結局どうにもならず今まで通りでいくことになりました。ただし、その種類のエラーをログに残さないように、つまりエラーは出てるけどそのことは記録しない状態にすることには成功。ようするに臭いものに蓋をしたわけですね(笑)。根本的な解決にはなってませんが、実際サーバを稼動する上で支障があったわけでもないので、見えなければ良いでしょうという判断です(それしかできなかったのですが)。これは人間関係でも同じかもしれませんね。他人と接して生きていく中で、誰に対してもすべて納得できるようなことはなく、少なからず疑問に思うことは生まれてきます。しかし、そういう疑問をいちいち吐き出していてはお互い不快になるだけです。特に支障がないなら目をつぶって見えないようにしてしまった方が円滑に過ごせるでしょう。おそらくみんなそうやって生きているんですね。そう、その最たるものが恋愛じゃないでしょうか。「恋は盲目」って言いますから。

 そうこうしているうちに午後3時。今度は指導教官とともにアイソトープセンタへ。放射化分析のソフト関連のお手伝いです。これが1時間半。その後はなんかいろいろ(覚えていない)。夕食は3人だけでしたっけ。年度が変わり講座のメンバもがらりと変わったのを一番実感するのは、食事のときかもしれません。まあ別にみんな揃って食事をする必要はないのですが、なんとなく寂しさを感じる今日この頃です。夜は清涼院流水氏の「秘密屋 白」を読了。う〜んなんというか、自虐的だなあという内容(笑)。自らに対する評価を利用したという点は面白かったです。昨夜から今朝にかけてネットワークが不安定だったので更新できずにいました。大学側の問題だと思いますが・・原因不明。

 本日は木曜日で今日もなんとか午前中に大学へ(電話で呼ばれたんですが)。そして昼食を食べる暇もなく放射化分析のお手伝い。その後生協にいって共済の継続手続などを済ませて、カップラーメンを食べたら、もう夕方です。依然として右手は不自由ですが、だんだん調子は良くなってきました(いろんなものの)。


(4/13) 昨日は雨が昼まで降っていました。ところで4月。締め切りやら提出書類やら事務的なことで何かと忙しいけど、いつもこんな感じだったかなあと思ったり。例年だと地化図(去年の日記参照)があったのでそれだけで圧倒的に毎日忙しかったはずなんです。今となっては、よく事務的な忙しさと折り合いをつけていたものだと不思議に思います。まあ、そういうことを考える余裕もなかったのでしょうけど。つまり、こんなこと言ってる今年はまだまだ余裕があるってことなのね。ふむふむ。

 昨日の夕食時ですが、いつになく理系カフェテリア(理系食堂)は人で溢れていました。昼間は並ぶこともありますが、夜に食堂の外まで並んだのは初めてかも。それくらい混んでいたということです。しかもみんな若い! キャピキャピしています。まさに希望に満ちあふれているという感じなんですよね。それにひきかえ、対称的なこちらの院生グループは落ち着いていること落ち着いていること。相対的に見れば、悩みで満ちあふれているようにしか見えないくらいです(笑)。あるいは悟りを開いた僧侶集団のような居住まいです。ま、それくらい学部生が元気だったということです。自分にもあんな頃があったのかなと回想してみると、確かに若い頃はもうちょっと賑やかだったかもしれません。懐かしいなあ。あの頃は4年生でもえらく落ち着いて見えたものですが、現在は4年生がえらく若く感じられます(当たり前か)。だからといって自分が大人になったとはとても思えないのが不思議です。今は授業が始まる時期ですし、おそらく新歓などもあって学内も賑わっているのでしょう。ゴールデンウィークを過ぎる頃には、グンと人の数が減るのは毎年のことですが、みんな何かに気付くのでしょうね。

 昨夜は「メフィスト」を読みました。森先生の「ゲームの国 リリおばさんの事件簿1」はもちろん、トーマ君が描かれている国樹由香氏のマンガ「あにまる探偵団」も。もうトーマ君がとっても良い味を出してます。可愛いです。犬が飼いたくなりますね。「ゲームの国」は前回とは登場人物が違ってまたもや「事件簿1」でしたが、はたしてこのシリーズ、探偵役は何人いるんでしょう(わくわく)。

 本日は金曜日。午前中は健康診断でたぶん骨折してることがばれるでしょう(そりゃギプスしてますから)。しかし内科系の健康診断なので特に問題はないと思われます。これが体力測定だったりしたら、握力とかソフトボール投げや懸垂などで困るところです。午後は今週から学部生対象の学生実験(モルモットのように学生が実験の対象というわけではありません、念のため)が始まってチュータ(ティーチングアシスタントみたいなもの)を3人交代でやることになっています。今日は一応顔を出すことになるのでしょうか・・(よくわかってません)。まあ骨折が完治するまでは役立たずですが(はは)。


(4/14) さあ一気に朝早い人になりました。昨日はラジオで「生島ヒロシのおはよう一直線」(知ってる人いるのか?)が流れている時間帯に目覚めることに成功です。えっと、今は東の方で働いている某K藤氏が毎朝起きている時間とほば同じくらいですね。「やればできる」なんて言いますが、それは単なる結果論で、「できなければ努力が足りなかったのだ」と言うことの裏返しですね。やらなくてもできたり、やってもできなかったりする人はたくさんいます。やはり才能や素質といったものは存在するのでしょう。悔しいですが。ただ、自分ができる範囲を見極めることができれば、いつでも「やればできる」ことになります。つまり高望みしないということでしょうか。う〜んしかし、なんかそう言ってしまうと自分で可能性の幅を狭くしているように聞こえますね。ええと、ようするにですね、その可能性の範囲内で最大限のことをするわけで・・、決して幅を狭くしようってことじゃないんですけど、上手く表現できません・・。極端な例で言えば、人間が鳥のように空を飛びたいと思ったとして、一所懸命背中に翼を生やそうと努力するか、道具を組み合わせて飛行機を作るかの違いでしょうか。まだ生身の身体だけで人間が鳥のように空を飛ぶことはできていませんけど、飛行機を使ってまがりなりにも空を飛ぶことは実現しているわけです。翼を生やそうと努力し続けるよりも結果的には成功していますよね。あ、だから、正確に表現すれば「適切な方法を用いて努力すれば願いは叶う」ということになるのかな。う〜む、我ながら何が言いたいのかよくわかりませんが(苦笑)、たまにはよしとしましょう。

 9時半からは健康診断でした。朝もはよから保健管理室へは行列ができています。なかなか前に進まないものの、次期総理大臣選びよりは進行速度はましですね(笑)。そうそう、並んでいたら途中「自覚症状のない方は受付できません」なんて書いてある札が何ケ所かにぶら下がっているのです。「おいおい、自覚症状がない人こそ健康診断を受ける必要があるんじゃないのか?理不尽なこと言うなあ」と一瞬首をひねりましたが、手に持っているものを見てすぐに気付きました。「健康状況(自覚症状)記入カード」みたいな名前のアンケート用紙があって、予めそこにいろいろ記入したりチェックしたりしておく必要があったのです。つまりそのカードを持ってない人は健康診断が受けられないということだったわけ(笑)。なるほどね。しかし、せめて「カード」の文字くらい書いておかないと、あのままじゃ誤解を招くと思いますけどね(余計な心配ではありますが)。などと下らないものに目を向けている人(僕のことです)がいるかと思えば、前にはなんと、論文を読みながら並んでいる人もいます! そう言えばこの日は理系の学部・研究科の男子が対象の健康診断でした。小説でも読むなら分かりますが、論文ですからねえ。さすがというかなんというか。まあでもこういう人は稀ですが周りにも確かにいます。うちの講座のT辺氏なんかは生協に食事に行って並んでいるときに論文を読んでいたこともあるつわものですからね(笑)。

 さて、20分くらいでようやく保健管理室の建物の中へ入り診断カードを受け取って日付けなどを記入(したのは一緒にいたT中氏だ>ありがとう〜)。検査は特に変わったことはしてませんが、ひとつだけ去年と違ったのは視力検査の機械が自動になって一人で扱えるようになったということ。機械の前に座ってファインダを覗くと音声が流れ自動的に検査が始まるのです(ちょっとドキドキ)。機械には上下左右に倒れるレバーと「分かりませんボタン」がついています。そして見えている例の記号の開いている方向へレバーを倒していくという仕組み。人間相手じゃないのでついつい勘で答えてしまうところもあり、分かりませんボタンを使ったのは1回でした。結果が去年よりも良かったのはたぶんそのせいだと思っています(笑)。あ、それから血圧を測る機械って右手用しかないみたいですね。右手がギプスで入らなかったので左手を入れて無理な体勢で測るという経験もできました。すべて終わったのは10時半頃。右手以外は健康だったようです。

 昼食前から午後にかけては、放射化分析のことでプログラムを作った業者に電話で質問をしたりで時間がつぶれました。まあ、いろいろ知らなかったことがわかったので無駄ではなかったです。昨夜は自主セミナで使用する英語で書かれた本を読んだり、お菓子を食べたり、コーヒー飲んだり。あと、東の方にいるK藤氏から電話があり、元気にやってるようで思わず舌打ち(笑)。メールアドレスもようやくゲット。こちらにメールを送ってくれたら早いと思うのですが、面倒臭いらしい。こっちから出してもどうせ返信するくせにねえ。

 本日は土曜日で午前中は荷物受け取りのため、自宅待機です。寝坊ができます(<生活リズム改善の話はどうなったんだ?)。しかし社会人のように休んではいられません。


(4/15) 昨日は寝坊はあんまりできず、9時には目が覚めました。目は覚ましましたがすぐには布団から出るようなことはしません。目覚まし代わりのラジオをしばらくぼ〜っと聴きながら横になったまま。こうして少しずつ血圧を上げていくわけです(時間があるときは)。そうやって睡眠の残滓を貪っていたら予想外に早く荷物が届きました。郵便でもなく宅配便でもなく三越の配送サービスからです。ちょっとうとうとしていたので(寝とったんか)、不覚にも受け取る時の反応は鈍くなってしまいました。何が届いたかと言うと、ラズベリージャムです。ええと、もうひと月くらい前になりますがバースデーテディをお譲りした方からのお礼の品なのです。こちらに送られたということは予め聞いていて、何が入っているかは分かっていましたが、しかし、実際届いたものを見てみると包みの箱が結構大きいではありませんか。ジャムが入っているにしては大き過ぎます。期待の鼓動がひとつ(ドクンッ)。気になるのでそれを受け取ってさっそく包み紙を外しにかかりました。期待の鼓動がふたつ(ドクンドクンッ)。そしていよいよ箱のふたをそっと持ち上げ中身の全貌が明らかに!(ドクンドクンドクンッ) なんと驚いたことにラズベリージャムとともに体調20センチメートルくらいのテディベアが入っていたのです(うわ〜いうわ〜い!)。もう、嬉しさのあまり回り出しそうなくらいでした(クルクル〜)。Harrods(ハロッズ)のラズベリージャムをいただけるとは聞いていましたが、それまでHarrodsなんて知りませんでしたからね(笑)。まさかこんなおまけ(にしては存在感ありあり)までついてくるとは夢にも思っていなかったのです。手紙も先日いただいて、お礼の言葉もありません。茨城のHさん、ありがとうございます〜(感涙)。テディベアがあまりにも可愛かったので写真に撮りました。ジャムとともに箱に入った状態。あと、箱から出てきてジャムを抱くベアとか、アップも(笑)。本当になんだかもったいないものをいただいてしまいましたね。末永く大事にしたいと思います。ちなみに名前はまだありません(性別も不明)。クマ好きのあの人だったらどういう名前をつけるんでしょうか(にこにこ)。いやあ、こういうことがあるとバースデーテディのページを作って良かったなあとしみじみ思いますね。一時の盛り上がりもなくなって、テディはもうそろそろ潮時かなと思っていただけに余計に嬉しいです。もう少し続けてもいいかもしれません。細々とでも可能な限り集め続けようかなと。

 お昼に大学へやってきてからはお仕事お仕事です。放射化分析のお手伝い。合間に英語を読んだり、回文を詠んだり(森先生の影響です)、精霊を呼んだりした(無視されましたが)のに読書はせず。しかもやるべき仕事はあまり進まず。結局単なる休日と大差ない一日になってしまいました。ひとつ、ラッキィだったのは建物の間を往復したわずかな時間に通り雨があったものの、上手いこと雨が降っていた時間を外して屋外を歩いたということでしょうか。春雨ですね。少し肌寒くなりました。

 最近ふと気付いたのですが、実は趣味らしい趣味を持っていないのです。こんなことを言えば「またまたぁ」なんて言われそうですが、本人が言うんだから間違いありません(嘘をついている時は間違いだらけですが)。確かに端からみればしょっちゅう読書をしているような印象はあるかもしれませんし、以前よりは格段に本をよく読んではいます。しかしそれは明らかに森先生の影響で、趣味というよりは憧れに近くて、サッカー選手を見てボールを蹴る子供のようなものです。それに、インプットだけの作業というのは自分の中ではどうも趣味になりえない気がするのです。やっぱり何かを創り出す行為に時間とお金を使ってこそ立派な趣味やろ、という強迫めいた観念があります。そういう意味ではこうやってホームページを作っていることの方が遥かに趣味に近いでしょうね。子供の頃はそれなりにプラモデルとかラジコンとかパズルとか、ある程度の遊びはしていましたがどれも現在までは続いておらず趣味の領域にまでなっているものはありません。この辺が実に悔しい。「何か続けとけよ>自分」みたいな感じ(笑)。一体何を楽しみに今まで過ごしてきたのか不思議なくらいです。ひょっとしたら自分が気付いてないだけで趣味まがいのことをしているのかもしれませんが、自覚症状のない趣味なんて意味がありませんし。あ、言われてみれば(誰も言ってないけど)ずっと続けているのがありました。スキーです。確かに時間とお金はかけてますね。う〜んでも、スキーは小さな頃からずっとやってきたことなので、いまいちピンときません。できるかどうかと趣味かどうかは別物ですからねぇ。第一、飽きっぽいのがいけません。音楽は好きでキーボードギターも持っているのに一曲ちゃんと弾くことすらできてないし(苦笑)、絵も好きだけどイラストをいっぱい描くわけでもないし・・中途半端です。いっそのこと、中途半端な趣味をいろいろ持つのが趣味だとか、趣味を持たないのが趣味だ(矛盾してる)とかにしときましょうか(笑)。もちろん、趣味を持たなきゃいけないという道理はないですが、何もないよりは何かあった方が楽しそうでしょ? ああ、趣味を持ってる人がうらやましい・・。ということで、21世紀の目標は「大人の趣味を身につける」です。

 本日は日曜日ですが遊んでられません。締め切りの近い書類がいろいろ。とりあえず奨学金の書類を早く書きましょう(とここにメモ)。


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